HARUKA KUDO
ACTRESS
何をするにも、
早すぎたり遅すぎたりするこ
とはない。
自分の思いにまっすぐ向き合
ってほしい。
俳優
HARUKA KUDO
ACTRESS
お給料をもらうようになったのは、10歳のときです。キラキラしたテレビの世界に行ってみたい!という純粋な動機で、事務所のオーディションを受けて合格したことがキッカケです。
お給料をもらっていたとはいえ、そのまま親に渡していたので、自分自身はお小遣い制。先輩たちの後ろで踊ったり、雑誌やCMに出演したりしていましたが、仕事という意識はあまりなかったですね。幼かったし、習い事の感覚に近かったと思います。
18歳で、それまで活動していたアイドルグループを卒業しました。そのときに、当時のマネージャーが給与明細を一緒に見て学ぶ会を開いてくれました。
それまでは、ずっと給与明細を開けずに親に渡していたので、どう動けばお金が発生し、お給料に反映されるのかまったく知らなかったんです。そこで初めて給与明細を見て、自分が働いた結果がお金になっていることがわかりました。ようやくここで仕事として明確に認識し、責任感が増しました。
小学校5年生の頃、初舞台を経験して、ものすごく楽しかったんです。演じるということは、自分とは違う人の人生を体験できること。そのことにすごく魅力を感じて、将来は俳優をやろうとこのときに決めていました。
その後、高2の頃に舞台をやったのですが、そのときの脚本家の方が初舞台と同じ方でした。私の初舞台のときはまだその方も駆け出しの脚本家だったのですが、その後仕事の幅を広げて、アニメやドラマなどでも大活躍されていました。その方に「いつかあなたの作品を書きたい」という主旨のお手紙をいただきました。初舞台当時から思っていたけど、自分が駆け出しの脚本家だった頃は言えなかった。さまざまな仕事ができるようになった今なら、あなたに伝えることができる、と。とても感激して、絶対にこの方に脚本を書いていただけるような俳優になろうと気持ちが固まりました。そのためには、今から動かないと間に合わないと、少し焦りの気持ちも芽生えました。
ちょうど高校2年は、周囲も進学や就職など自分の進路を考える時期です。私自身も俳優としてやっていこうと決め、「高校卒業のタイミングで、グループを卒業したい」と伝えました。周囲からはまだ早いのでは、とも言われたのですが、俳優としてやっていくと決めたのだから、早すぎることはないと信じていました。
初舞台のときに感じたことと同じですが、自分の人生では経験できないことを、役を通して経験できることです。例えば、薬物中毒の女性の役を演じたことがありました。法に触れるので当たり前ですが、現実では絶対にありえないことです。それでも、役として経験することができますし、これをキッカケに知識を広めたり、学んだりすることができます。
また、初主演の映画ではボルダリング少女の役をいただきました。監督が代役を使わない主義の方で、3〜4ヶ月みっちりトレーニングしたら、すっかりボルダリングにハマってしまいました。作品のメンバーと一緒にボルダリングジムに行ったり、オリンピックのときは注目して見たり、映画をキッカケに世界が広がりました。
ありがたいことに、いろいろな役をいただいているのですが、去年(2022年)は特に悩むことが多く、自分の技術の低さを自覚してナイーブになっていました。とても贅沢な悩みだとはわかっているのですが、このままでは生き残っていけないのでは?と考えることもありました。
そんなときにいただいたのが、風俗嬢の役でした。とても難しい役だなと思っていたのですが、監督から「何も考えずに、現場に来てください。僕がすべての責任を取りますから」と言っていただき、肩の荷が一気に下りたんですね。船に乗った気になって演じた結果、とてもたくさんの人に見ていただき、とても高く評価してもらえる作品となりました。最初は「私にこの役ができるのだろうか?」と不安に感じていたのに、ここまでやって良かったと思ったことは初めてでした。
これからも、たくさんの人に見ていただける作品に出演したいですし、この達成感を味わうためにもより一層頑張ろうと、改めて強く思いました。
限られた時間の中で撮影しなければならないとき、監督も役者も納得するまでやりたいけど、時間がそれを許さないことがあります。いちおうOKはもらうのですが、それはベストではないけどベターだからOKした、と自分でもわかるときはツラいですね。一発で決められない自分に不甲斐なさを感じて苦しくなります。
そんなときは抱え込まずに、すべて言うことにしています。相手はマネージャー、親、友だちなど、そのときによって変わりますが、とにかく回答はいらないから聞いてくれ、という感じで吐き出します(笑)。感情的になって泣き出すこともありますが、全部言うとスッキリするんですよね。小さい頃から立ち直るのは早くて、生まれ持ったこの性格に感謝しています(笑)。
私は現場のすべてが楽しいですね。人と関わることが好きなので「一緒に作品を作ったスタッフの方々とまた別の現場で会えるように頑張ろう!」と、モチベーションが高まります。
また、支えてくれる人、応援してくれる人がいることは、やはりモチベーションになります。一人でも私を応援してくれる人がいる限り、恩返しをしようと頑張ることができます。
自分の意志をしっかり持つことです。柔軟に対応することは大切ですが、自分がなくなってしまうと、ただ周りに流されるだけになってしまいます。この世界に入ってからずっと周りは年上の人ばかりの環境でしたが、年齢に関係なく、しっかり戦うときは戦おうと心がけています。
普通の生活に憧れた時期はありましたね。ありがたいことですが、常にスケジュールが埋まっていたので、学生のときは部活したい、行事に参加したい、キャンパスライフを送ってみたい、と漠然と思っていたことがあります。
でも、俳優として活動するようになってからは、一度もありません。同じ役、同じ現場はないので、いつでも新鮮です。新しい役に取り組むことは、永遠に楽しいことだと思います。
また、俳優は経験を武器にできる職業です。経験を積んで、少しずつ武器が増えて変わっていく自分の将来を楽しみにしているので、他の職業は考えられないですね。
バリキャリの女性に憧れます!男性中心の業界や会社で、女性ひとりで這い上がっていく姿はカッコいいと思います。強い女性として働いてみたいですね。
私はちょっと変わり者の女の子など幅広い役をいただき、とても恵まれていると感じています。真ん中で輝くことを目指したいという気持ちを持ちつつも、何を任せても確実に演じてくれると思われるような俳優を目指したいですね。この人がいれば安心、という存在になりたいです。
まずは好きなことを仕事にできることがヨロコビです。好きだから頑張ることができます。
そして、その好きな仕事で人のつながりができること。作品を通して自分を知ってもらえることもヨロコビですね。
私は何をするにも、遅すぎることはないと思います。もっと学びたい、他の仕事をしたい、と感じたときが、そのタイミングです。
私自身は10歳から芸能界に入り、グループの卒業も早く、何をするにも早く決断してきたタイプです。芸能界入りするときに、母から「そんな早い年齢から働く必要はない」と言われたのですが、私は早い決断が間違っていたと思ったことは一度もありません。早すぎる、遅すぎる、と年齢などの数字に囚われて決断しないのはもったいない。自分の思いにまっすぐ向き合って、信じた道を進んで欲しいと思います。
俳優
工藤遥
Haruka kudo
2023年6月23日より公開
映画『君は放課後インソムニア』出演
2023年6月9日より公開
映画『逃げきれた夢』出演
2023年1月クールドラマ
TBS「ブラザー・トラップ」出演
MBSラジオ「若月佑美と工藤遥のMBSヤングタウン」
毎週月曜22:00~23:30 放送中
LINEの友だち登録で工藤遥さんサインorチェキプレゼント。
応募期間:
2023年5月9日(火)~5月22日(月)
受付終了いたしました。
たくさんのご応募ありがとうございました!
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2023年5月9日(火)~5月22日(月)
私×働く喜び season.3(https://www.894651.com/column/interview-yorokobi/)にて実施される各出演者様へのプレゼント応募の詳細と注意事項は下記の通りとなります