KANA NAKADA
TV PERSONALITY
経験を上手に利用すれば、
新しい場所でも自分を
輝かせることができる。
プロ雀士・タレント・経営者
KANA NAKADA
TV PERSONALITY
17歳で乃木坂46に入りましたが、実家住まいでしたし、部活の感覚に近かったですね。高校を卒業しても引き続き実家にいたので、生活のための仕事という感じではなかったです。
そういう意味では、しっかり「社会人として」の意識を持つようになったのは、グループを卒業してひとりでタレント活動を始めたときかもしれません。
小学生の頃からアイドルが好きで、憧れはありました。でも、とても自分がアイドルになれるとは思っていなくて、現実になるとは考えていませんでした。オーディションを受けたのも、会場に行けば今後アイドルになる人に会えるのでは?という不純な動機です(笑)。
実際に乃木坂46としての活動がスタートしたら、アイドル好きとして認識されていたのでいろいろなアイドルを知っていなくてはと思ったり、一期生だったので先輩としての立ち位置を意識したり、期待されている役割はしっかり務めようと思っていました。
実は、ずっとタレントは向いていないと思っていました。求められていることができていないと思い込んでいたので。
だからと言って、今から一般企業に就職するのはいろいろと遅れを取りすぎているので、無理だとも思っていました。卒業して麻雀カフェを作ったのは、自分の居場所を確保するためでもありました。
最初に出会ったのは、落語を題材とした舞台の仕事で、麻雀用語が出てきたことです。もともとゲーム性のあるものが好きで、興味を持って麻雀アプリで遊び始めました。
そのことを乃木坂46の会員制SNSで話したところ、それを知ってくれた麻雀番組「トップ目とったんで!」のプロデューサーから出演依頼をいただきました。そこから一気に麻雀の仕事が広がりましたね。会員制SNSの私の発言を聞いたファンの方が、麻雀番組のSNSアカウントなどを通して「乃木坂46の中田花奈が麻雀にハマっている」と伝えてくれたみたいです。ここから、その麻雀番組の三代目の冠争奪戦の対局で優勝し、「かなりんのトップ目とれるカナ?」の冠番組が始まったり、麻雀のプロテストを受けたり、麻雀カフェを作ったり、当時は予想だにしていなかったまさかの方向に広がっていきました。
そう考えると、ターニングポイントとなったのは、私が麻雀に興味があることをファンの方が麻雀番組に伝えてくださったこと、そしてそれをプロデューサーが拾ってくださったことです。今の自分があるのは、この方々のおかげだと思います。
雀荘経営は、アイドルに比べて少しわかりやすいと思っています。アイドル時代はどう努力したら良いのかわからないことが多かったのですが、経営は努力が売上に紐付きやすいです。売上につながることを考え、それを実行して、結果が出ることにやりがいを感じています。
一方で、アイドルと似ているところもあります。例えば、お店はスタッフなど「人」にお客さまが付くことが多いですが、それはアイドルと同じ。アイドル活動をしてきた経験を活かして、お店づくりをしています。
そうやって空間の雰囲気や居心地の良さにこだわってお店づくりをしているので、来店してくださった方が「これまでの麻雀のイメージと違う」と感じてくれたら、うれしいですね。初心者だと思われる4人で来店して、本を見ながら打っていることもあるんですよ。麻雀を知らない人が始めるキッカケになってほしいと思って作ったので、まさに私が思い描いていた理想の光景。お店を作って良かったと、幸せを感じました。
時間が足りないことがツラいです。麻雀カフェを作る時は、雀荘はもちろん、カフェなどお店でのバイト経験がまったくなかったので、イチから手探りだったのもツラかったですね。頼る人や頼る場所を探すことからのスタートでした。
家でわーっと泣いてスッキリしたり、人と会って気分転換したりします。あとは、ラジオが好きなので、聞くことでツラいことを考えないようにします。
ツラいことってひとりで何もしていない時にふと思い出してしまうので、その時間を作らないようにしています。
私は一人っ子で、中学受験をして私立の中高一貫校に通っていましたが、乃木坂46に入り、芸能活動をするために転校することにしたのですが、その時に母から「花奈にはレールを敷いてきたのに」と言われてしまったんです。今では母も応援してくれていますが、自分の意志で母が用意してくれたレールを外れたからには、その決断に恥じないような自分でいたいと思っています。
一貫校時代の先生や友だちは、ライブに来てくれたりして応援してくれます。その思いを裏切りたくないですし、堂々と胸を張って先生や友だちに会えるような自分でありたい、という思いはモチベーションになっています。
私は子どもの頃から、人よりも足りていない部分がたくさんある人間だと自覚しています。運動会で走ればビリだし、本もスラスラ読めるわけではない。アイドル時代も、ダンスをすぐ覚えられるわけではないし、面白いことをすぐに言えるわけでもない。グループ活動をしていると、センスのある子はたくさんいるので、自分ができないことが明確にわかってしまいます。
だからこそ、仕事に対しては事前にしっかり勉強して準備することを大切にしています。せめて準備はして、求められていることを少しでも返していきたいです。
乃木坂46を卒業する時は、タレントを続けるつもりがなかったので、ほぼ転職と同じような気持ちだったと思います。卒業の時期は何年も前から考えていて、他にやりたい“転職先”を見つけようとしていましたが、それがなかなか見つからずに卒業まで時間がかかってしまいました。
アイドルは女優や歌手を目標としている子が多いのですが、私はアイドル以外の目標がありませんでした。アイドル時代にお芝居も歌もダンスもバラエティもやらせてもらえ、そこから自分の進みたい道を見つけられれば良いのですが、私にはそれが見つからず、焦っていたこともあります。
そんな中で、やっと出会えたのが麻雀でした。麻雀カフェを作ったのも、職業を変えようとして行動したことです。
プロとして、もっと麻雀に向き合いたいです。お店も今はカフェとしていますが、また別の形で作るのもアリですよね。
少し別の道としては、占い師に天職を聞いたところ、「占い師に向いている」と言われたことがあります(笑)。占いをした時のリアクションを見るのが好きなので、占いの館を開きたいとも思っています。
ファンの方や家族、友人など、応援してくれる人がいることがヨロコビです。私が発信したことにリアクションしてくれたり、私の姿を見て自分も頑張ろうと思ったと言ってもらえたり、周囲の人の声があるから、働こうと思えます。とてもありがたい環境にいると思っています。
私と同じ年くらいの友だちから転職の話をよく聞くようになりましたし、昔よりも転職にネガティブなイメージがないことを感じていますが、やっぱり転職は勇気がいることだと思います。私自身もなかなか転職の勇気が出ずに、乃木坂46の卒業を決断できませんでした。でも、怖いのは仕方がないこととして受け止め、新しい場所でしか得られないこともたくさんあるということを伝えたいです。
新しい環境に移ると、イチからキャリアがやり直しになると思うかもしれませんが、意外とそんなことはありません。新卒では経験できないことを知っていますし、必ず活きる場面があるはず。経験を上手に利用して、新しい場所で自分をより輝かせてより輝かせていただけたらと思います。
プロ雀士・タレント・経営者
中田花奈
なかだ かな
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