2020.4.23

【口コミ】製造業への派遣ってどんな仕事があるの?働きやすさは?

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日本には製造企業が多いです。製造業の派遣で働きたいと考えている方のなかには、働きやすさや、派遣会社の選び方が気になる方もいるでしょう。この記事では、製造業の派遣が携わる仕事内容や特徴、派遣会社の選び方になどについて紹介します。実際に、働いた経験がある人の口コミも参考に、製造業の派遣の実態を見てみましょう。

1.「製造業」って?

そもそも、製造業とは一般的にメーカーとも呼ばれるもので「モノを作る」業界のことを指します。日本の製造業には、自動車、衣料品、食料品、化学薬品などのように、さまざまなジャンルがあります。製造業は、日常生活を支える重要な業界と言えるでしょう。経済産業省が2007年に公表したデータによると、国内には約66万もの製造企業があり、都会から地方まで全国で事業を展開しています。製造業の仕事を大きく分けると、商品を企画・研究する部門、作る部門、配送する部門、売る部門などに分けられるでしょう。特に、製造業への短期派遣については「作る部門」「配送する部門」に多く派遣される傾向にあります。

2.製造業の派遣ってどんな仕事があるの?

製造業の派遣で、募集が多い仕事について紹介します。「モノを作る」仕事には、どういったものがあるのでしょうか。

2-1.製造

「製造」は「モノづくり」をする仕事で、仕事内容は工場の規模や製造する商品、どういった工程を担当するかによって大きく変わるでしょう。たとえば、ドライバーやペンチなど、簡単な道具を使って手作業する場合もあれば、マシンを操作して作業するものもあります。なかには、はんだごてのように少々危険な作業を伴うもの、操作方法が複雑なマシンなどのように、経験者が優遇される内容もあります。しかし、未経験から製造にチャレンジする方も少なくありません。製造では、簡単にできる単純作業も多く、誰でも同じ作業を迷わずにできるようにマニュアルが整備されている企業も多いです。製造にはさまざまな仕事があり、経験者だけではなく未経験者にも活躍のチャンスがあります。

製造では、品質が良いものを素早く作ることが求められます。人によっては、難しく感じる場合もあるでしょう。それでも、未経験から製造を始め、スキルを積み熟練の職人を目指す方もいます。働き始めは慣れないことも多いかもしれませんが、マニュアルを活用したり、周囲のやり方を学んだりして、正確かつ効率よいやり方を学んでいきましょう。

2-2.組立て

「組立て」は、部品を組み立てて商品を完成させる、または完成に近づける仕事です。自動車を例に挙げると「塗装済みのボディにハンドルやイスを取り付けていく工程」が組立てにあたります。日用品の組立に取り組むことを、面白く感じる方もいるでしょう。なお、技術や経験はあまり要求されないことが多い組立ですが、品質が良いものを早く作る点に関しては、製造と変わりません。組立ての仕事内容や注意点は、現場により異なります。ラインに常駐してベルトコンベアー流れてくる商品に特定の部材を組み込む仕事もあれば、精密機械の組立てのように、拡大鏡やピンセットを使った神経を使う作業もあります。

さらに、組み立てる際に異物やホコリが入らないように徹底するなど、商品により注意すべき内容もさまざまです。仕事内容や注意点は多種多様なので、現場ごとの手順やルールを抑えて働きましょう。

2-3.軽作業

「軽作業」は、商品の出荷や、簡単な組立てなどといった仕事です。重労働があまりないので、女性や年配の方など、体力に自信がない方からの人気が高いです。倉庫を歩き回るような、最低限の体力があれば問題なく働けるでしょう。仕事の例としては、製品を箱に入れたりラッピングしたりする「梱包」、商品にラベルなどを貼る「シール貼り」、届いた荷物を仕分ける「仕分け」などがあります。なお、扱う商品によっては、少々体力を使う場合もあります。大型家電や自動車などの大きな商品を扱う場合はもちろんのこと、洋服など軽いものであっても、段ボールに詰めたものを頻繁に持ち運びする仕事の場合は負担を感じる方もいるでしょう。軽作業の仕事は豊富なので、内容をよく確認して申し込むのが無難です。

2-4.検査

「検査」は、製品に傷や不具合がないかをチェックする仕事で、製造業にとって重要な仕事です。不具合のある製品が世に出回ると、商品を購入した人に迷惑をかけるばかりか、メーカーの信用を傷つけてしまいます。作業マニュアル、商品や部材の規格を理解し、不良や異常を見逃さないようにしましょう。検査の方法は、目視で確認をしたり、拡大鏡を用いてチェックしたり、モニターを使ったり、測定器で計測したりとさまざまです。検査の仕事は責任が問われる一方で、製造業に欠かせないやりがいある仕事であると言えるでしょう。

3.経験者による仕事内容・派遣会社に関する良い口コミ

製造業の仕事内容については「難しくなく簡単に仕事内容を覚えられた」「時給が良かった」「休憩時間にいろいろな人と話せた」「人と話すのが苦手だがコミュニケーションの必要がなく良かった」などの口コミがありました。簡単かつ時給もよいとなれば、稼ぎたい方におすすめの仕事と言えるでしょう。また、コミュニケーションの程度は職場によっての差はあるものの、仕事を真面目にこなしさえすれば、それほどコミュニケーションを取らなくても問題ないようです。マニュアルなどで仕事内容をある程度確認できるという点も、人と話すのが苦手な方にとっては魅力的に映るでしょう。このように、製造業の仕事は、稼ぎたい人や黙々と働きたい方に向いていると言えます。

一方、派遣会社に対する口コミとしては「交通費が出るなど福利厚生が整っていた」「しっかりとフォローしてくれた」「求人が多くたくさんの企業や内容から仕事を選べた」などが見られました。派遣会社を選ぶ際は、求人の多さやフォローの手厚さを重視して選ぶと満足度が高くなると考えられます。

4.経験者による仕事内容・派遣会社に関する悪い口コミ

一方で、悪い口コミもあります。仕事内容に関しては「重いものを運んだので筋肉痛になった」「単純作業がつらかった」などが挙げられます。募集要項を詳細にチェックすると、作業内容に関するミスマッチを減らせるのではないでしょうか。また「人間関係が悪かった」という口コミもあります。製造業には、人付き合いが控えめな方が多い現場もありまです。多くの人と和気あいあいと仕事をしたい方には、向かないかもしれません。

なお、派遣会社については「繁忙期と閑散期で求人数に差があった」「保険などの大事な事務手続きで不信感をもつようなことがあった」「交通費が出ないことが不満であった」などのように、求人数や待遇に関する口コミがありました。登録する前に、求人数と福利厚生をチェックしておくと不満を感じにくいと考えられます。

5.そもそも「派遣」って?直接雇用との違い

派遣の大きな特徴は、雇い主が派遣会社ということです。派遣先の企業や現場は、業務の指示ができるというだけにすぎません。また、雇い主が異なるので、福利厚生や待遇については派遣会社に従うこととなります。勤務先の福利厚生や待遇は適応されません。つまり、働きやすい仕事を選ぶには、仕事内容や現場の雰囲気も大切ですが、派遣会社の選択も重要と言えるでしょう。なお、派遣社員の契約期間は最長で3年間と決まっており、3年後も「直接雇用」されれば、引き続き働くことが可能です。

しかし、注意したいのは、直接雇用だからといっても必ずしも「正社員扱い」ではないということ。雇い主が勤め先の企業に変わるというだけなので、パートやアルバイトとしての採用である場合も多いのです。直接雇用になると、製造会社の福利厚生や待遇が受けられたり、責任ある仕事を任されたりする場合もあるでしょう。派遣の仕事を続けるために、直接雇用の提案を受ける方も多いです。

6.メーカーからの直接雇用になる「期間工」がおすすめ

工場での短期の仕事に興味があれば「期間工」も視野に入れてみてはいかがでしょうか。期間工とはどういった働き方であるか、魅力や契約期間について説明します。

6-1.期間工って?どんな仕事?

期間工とは、メーカーに直接雇用されている契約社員のことを指します。派遣とは異なり、メーカーが定めた給与や福利厚生の恩恵を受けられるのが、期間工の大きな特徴と言えるでしょう。代表的な期間工としては、自動車メーカーの期間工が挙げられます。自動車というと重労働をイメージする方もいるかもしれませんが、大変な作業の大部分はマシンが行うので、体力に自信がない方でも問題なく働けるでしょう。無資格や未経験、また女性でも期間工として働く方は大勢います。

6-2.期間工は魅力がいっぱい

ここでは、期間工の魅力について収入面と働きやすさの観点から説明します。

6-2-1.お金が貯まる

期間工は、お金が貯まりやすい仕事です。単純に基本給が高いことに加え、満了慰労金や皆勤手当てなどの手当ても多いので、効率よく稼ぎたい方にはおすすめの仕事と言えるでしょう。さらに、メーカーの福利厚生が使えるので、無料の寮で生活することも可能です。高収入が得られるうえに生活費を節約できるので、お金を貯めやすいのが魅力と言えます。

6-2-2.働きやすい

働きやすさも期間工の魅力のひとつです。休憩時間がしっかり確保され、シフト勤務なので残業がほぼ発生しません。ワークライフバランスを保ちやすい仕事と言えるでしょう。加えて、限られた期間の仕事であるため人間関係のストレスが少なく、精神的な負荷が軽いことも見逃せません。労働条件や精神的な面から見ても、期間工は働きやすい仕事と言えるでしょう。

6-2-3.期間工の契約期間について

期間工の契約期間は最長で2年11カ月ですが、満了後も再契約が可能です。同じ職場で再登録すると、経験者として基本給が上がったり、手当がついたりするなどのメリットがあります。労働環境や条件が気に入れば、再登録を検討してもよいでしょう。また、正社員登用制度を用意しているメーカーもあります。正社員になるには、期間工として一定期間以上の在籍が求められ、試験を受けたうえで採用が決まります。

製造業で短期で働くなら派遣か期間工!自分に合った選択を

製造業で短期間働くには、派遣や期間工という働き方があります。自分に合うかどうかを考え、理想の働き方を目指しましょう。なお、期間工については、アウトソーシングなどの紹介会社を通じて応募することができます。アウトソーシングでは、お祝い金がもらえるキャンペーンを開催している場合もあります。期間工に興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。