2020.8.21

コールセンターの仕事の将来性は?キャリアアップやキャリアチェンジは?

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仕事探しに際しては、就きたい仕事の将来性や得られるスキルに興味を抱くことが大切です。コールセンターでの仕事も例外ではありません。この記事では、コールセンター業務でのキャリアアップや得られるスキル、さらにキャリアチェンジなどについても触れていきます。コールセンター業務のように「スキルもついて、稼ぎやすい仕事」を探している人は、ご紹介するような類似の仕事も参考にするとよいでしょう。

1.コールセンターで働く人のキャリアアップとは

コールセンターでの具体的な業務内容は、勤務先によっても異なります。仕事でキャリアアップするためには、同じところで働き続けることも大切です。ここでは、同じコールセンターで働き続けた場合、どのようにキャリアの階段を上っていけるのかについて説明します。

1-1.オペレーター

コールセンターで働く場合、最初はオペレーターやアポインターからスタートします。コールセンター業務において、電話でのやり取りは欠かせません。そのため、言葉遣いも含め、基本的な電話対応スキルが求められるのは言うまでもないでしょう。コールセンター業務を通じて、これらのスキルアップに務めながら、扱う商材の知識を深めていく必要があります。オペレーターやアポインターの段階で心がけるべき点は、電話対応や商材理解を難なくこなせるようになることです。

また、シフトを組んで仕事をする関係上、業務に支障をきたすことは避けなければなりません。そのため、安定して出勤することが自分の信頼にもつながってきます。職場内の空気を読みながら行動できることも大切です。さらに、アポインター業務に就く場合は、目標とする数字を追う意識を持ち、実際に結果を出すことも求められます。

1-2.リーダー

オペレーターが目指す次のキャリアはリーダーです。リーダーはオペレーターと同じような立場ですが、新人教育をしたり、ほかのオペレーターをまとめたりする役割が加わります。そのためには、オペレーターからの信頼が厚いことは言うまでもないでしょう。また、スーパーバイザーのアシスタントとしての位置づけもあります。仕事をスムーズにこなすためには、業務全体の流れを理解したうえで、的確な行動ができるようになることが大事なポイントです。

1-3.スーパーバイザー

スーパーバイザーはリーダーの上に位置づけられるキャリアです。スーパーバイザーは、自分が携わるプロジェクトの責任者であり、そこで働くオペレーターの管理者でもあります。業務を遂行するためには、個人としてより高いスキルが必要なだけでなく、管理者としてのマネジメントスキルも強く求められます。オペレーターやほかのスーパーバイザーから信頼を得られることも、スーパーバイザーに求められる条件です。

また、常に問題意識を高く持ち、自ら進んで課題を見つけて改善していける姿勢も欠かせません。次の段階であるセンター長を目指すためにも、全体の収支をしっかり理解するなど、経営者としての目線を持って業務を行えることが重要です。

1-4.センター長

センター長はそのコールセンターの最高責任者であり、すべてのスタッフの管理者としての役割を担っています。お客様からのクレームなど、日常業務で起きるさまざまな課題に対して迅速な対応を心がけることで、勤務先の業績アップにもつながります。また、コールセンター業務に携わる一人ひとりの能力を的確に把握したうえで、士気のアップや人材育成といった役割も欠かせません。

さらに、センター長には経営戦略に加わることもあるため、会社全体のことを把握して理解する必要がでてきます。コールセンターでの誠実な対応により、お客様の商品購入意欲に反映されると言っても過言ではないのです。実績を伸ばすためには、現場で起きている課題をしっかり把握したうえで、優先順位を決めて対処できるスキルが求められます。

2.コールセンターで働くことの将来性

コールセンター業務はオペレーターからスタートした後、リーダー、スーパーバイザー、センター長へとキャリアアップをすることができます。また、次のキャリアを目指すことが自分の励みにもなります。それと同時に、コールセンターの将来性を把握することも大切です。ここでは、コールセンターで働くことの将来性について考えてみましょう。

2-1.コールセンターで得られるスキル

コールセンター業務を行うためには、お客様と電話のやり取りが欠かせません。担当する業務には、通販の受注をはじめ、商材のカスタマーサポートなど多岐にわたります。しかし、いずれにしても扱う商品内容を熟知したうえで、お客様のニーズに応えることが大切です。日々、電話でのやり取りを通じて、扱う商材のスキルアップが期待されます。また、お客様とのやり取りを重ねることで、コミュニケーションスキルが付いていきます。お客様が抱える問題を解決するには、お客様が理解できるような表現を意識したうえで、分かりやすく伝えることが大切です。そのためには、お客様から聞き出す力が必要なのは言うまでもありません。

コールセンター業務を通じて、マネジメント力を磨くことにもつながります。キャリアアップにともない担当するスタッフも多くなるため、全体をまとめる役務も加わってくるからです。組織をまとめることは企業の業績アップには不可欠です。また、アポインター業務に携わる場合は、受注実績を数値化することで仕事のやりがいにもつながります。業務中は、お客様とやり取りをしながら内容を入力したり、必要に応じて検索したりすることがでてきます。そのような日常の繰り返しによって、基本的なPCのスキルが身に付くだけでなく、PC操作のスキルアップも期待できます。

扱う商材を購入したお客様のなかには、使用方法などが分からずに戸惑う方もいます。そして、「最後の砦」としてコールセンターにかけてくるお客様も少なくありません。電話をかけるとき、焦りやいらだちを抱えているお客様もいるでしょう。そのため、お客様の気持ちに寄り添ったうえで親身に接することが大切です。しかし、毎日たくさんの電話を受けていても、まったく同じ内容はありません。コールセンター業務を経験することで、問題解決能力や判断力を養うためにも役立ちます。

2-2.コールセンター経験者の次のキャリア

コールセンター業務では、顔の見えない相手とのやり取りが求められます。また、業務を通じて多くのスキルを身に付けることができます。このような貴重な経験は、次のキャリアに役立つことも少なくありません。ここでは、コールセンターで得たスキルをもとにしてキャリアチェンジをするのなら、どのような仕事があるのかを紹介します。

2-1-1.営業

どのような職場で働くにしてもコミュニケーション力は必要ですが、営業職では、その力が強く求められます。コールセンターでは顧客対応スキルやコミュニケーション力が養えるため、営業の仕事でもいかんなく発揮されます。特に、商材の売上など数字を追う形のコールセンターで働いていた人にとって、営業職は相性のよい仕事と言えるでしょう。給料で歩合制が採用される場合は、自分の収入にも反映されるため、仕事のやりがいも大きくなります。人と出会う機会も多いことも営業職が持つ魅力です。このような背景もあり、コールセンター業務を楽しめた人にとっては、営業職での活躍も期待されます。

2-1-2.事務職

コールセンター業務を遂行するために、お客様との電話でのやり取りが欠かせません。そのため、電話業務を必要とする事務職へも転職しやすくなります。コールセンター勤務時代に行っていた、電話対応スキルはもちろん、調整力やコミュニケーション力があると、事務職でも歓迎されることが多いです。また、定時勤務で土日が休みになることも多いため、結婚や出産後も仕事をしたい女性にとっても働きやすい職場です。

3.短期で稼ぎたい方にもコールセンターはおすすめ

仕事を通じて身に付けたスキルが日常生活に役立つことや、転職に有利になることも少なくありません。コールセンター業務で培った高いコミュニケーション力は、どこへ行っても重宝されます。そのため、コールセンター業務を「スキルがついて稼ぎやすい仕事」だと考えているのなら、ぜひともおすすめしたい仕事です。求人情報の絞り込みに際して、給与面がネックになることもあるでしょう。アルバイトから仕事を探す場合は、時給設定が気になるところですが、コールセンター業務は時給が比較的高いことが大きな魅力です。

また、短期間での募集も多いため、特定の期間だけ働いてお金を貯める方法もあります。留学費用や開業資金の調達など、具体的な目標がある人は、コールセンター業務に就くのも一案です。

4.将来性のある仕事で夢のために稼ぎたい方におすすめの仕事

コールセンターで働くことでスキルアップができたり、一定期間で効率よく稼げたりするなどのメリットがあります。しかし、このような期待ができるのはコールセンター業務だけではありません。ここでは、コールセンター業務以外におすすめしたい仕事について紹介していきます。

4-1.デモンストレーター

スーパーなどの人が多いところに出向いて新商品の説明や販売をする仕事が、デモンストレーターです。イベントやキャンペーンのPRスタッフを兼ねることも少なくありません。なかでも注目されるのが「試食販売」です。こちらは時給が高めに設定されることが多いのが魅力と言えるでしょう。デモンストレーターの仕事をするためには、派遣会社に登録することが基本です。現場に出向く際には事前研修を行うことが多いので、未経験の人も取り組みやすくなります。仕事を通じて接客や販売スキルも身に付けることができます。お客様の顔や反応が分かる、目の前で商品を購入してもらえるため成果が見やすいなど、やりがいのある仕事です。

4-2.リゾートバイト

リゾートバイトとは、日本全国にあるリゾート地に行って住み込みで働く短期バイトのことをいいます。時給は特別高くありませんが、住居費などの生活費がかからないことが大きな魅力です。そのため、日々の出費が抑えられるだけでなく、使わなかった分を貯金に回すことができます。このような背景もあり、短期間で徹底してお金を貯めたい人にとってリゾートバイトは理想的な仕事です。休日には、リゾート地での観光やレジャーに興ずることができます。

また、日本全国からやってきたバイト仲間と友達になれることも、リゾートバイトが持つ醍醐味と言えるでしょう。共通の趣味を持った人と交流するだけでなく、自分にはない趣味や価値観を持った人との出会いも楽しみです。

4-3.期間工

効率よく稼げる仕事として期間工(期間従業員)としての働き方も見逃せません。期間工とは、車などのメーカーに直接雇用された契約社員のことをいいます。力仕事があまりないため女性の間でも人気です。メーカーとの直接雇用なので、福利厚生の充実はもちろんのこと、各種手当も期待できます。このような理由から、お金をしっかり貯めたい人にとって期間工はおすすめの仕事です。期間工の勤務先が工場なので、勤務時間がしっかり決まっていることも大きな特徴と言えるでしょう。そのため、事前スケジュールが立てやすい点にも注目です。仕事を通じて製造に関する知識が身に付くのもうれしい副産物です。

さらに、寮費が無料の社員寮があったり、全国からやってきた仕事仲間とも友達になったりすることも期待できます。

将来を見据えつつ自分にぴったりの仕事を見つけよう!

仕事探しをするときは、具体的な条件をいくつか掲げたうえで絞り込む必要があります。コールセンター業務は、スキルも収入も得られるおすすめの仕事です。短期間で稼ぎやすいこともコールセンター業務の魅力です。仕事探しに際しては、最後に紹介した短期でできて稼げる仕事も視野に入れるとよいでしょう。そのうえで、将来を見据えつつ自分にぴったりの仕事を見つけましょう。

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