2021.11.04

派遣の仕事をバックレるとどうなる?バックレたときの対処法は?

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派遣の仕事をしていると、ツラくて会社に行きたくないこともあります。そんなとき、「このまま無断欠勤して逃げ出してしまおうかな」「バックレてしまおうかな」と、考えてしまうこともあるかもしれません。もし、派遣の仕事をバックレてしまったら、いったいどうなるのでしょうか?もう二度と働けなくなるかもしれない、と不安に思っている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は派遣の仕事をバックレてしまった場合、派遣会社はどのような対応をするのか、バックレた後の対処方法などについて解説します。バックレたいほど仕事に対する不安や不満がある場合の解決方法も解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね!

派遣社員がバックレる理由とは?

仕事をバックレる理由は人それぞれですが、根本には仕事への不満から起こることが多いようです。例えば、以下のような理由が主に挙げられます。

・契約時に聞いていた仕事内容と違う

派遣社員の仕事内容は、あらかじめ最初の契約段階で決められています。しかし、実際に働きだしてみると、その仕事内容とは違うことを強いられたり、聞いていた仕事が全然できないなど、書面上の契約と現場でのギャップがある場合があります。
また、契約した内容通りの仕事でも、実際にやってみるとイメージと違って難しかったり、面白くなかった、というギャップを感じる場合もあります。

・派遣先の環境が合わない

人間関係がうまく行かなかったり、仕事がハード過ぎたり、派遣スタッフに対する扱いが冷たかったり、派遣先の環境が合わないと、出勤することが苦痛になることも。お金のため、仕事だから、と割り切ることができず、精神的に追い詰められる場合もあります。

・仕事へのモチベーションが上がらない

派遣社員は正社員よりも採用率が高く、簡単に働くことができます。また、雇用期間が決まっているので長く働けないことが最初からわかっていますし、責任がある仕事も任されにくいです。そのため、正社員よりも仕事へのモチベーションが低くなりがちで、「嫌なことがあればバックレれば良い」と考えてしまう傾向にあります。

派遣社員がバックレたら、派遣会社はどう対応する?

派遣社員が連絡せずに仕事に行かなかった場合、派遣先の企業から雇用主である派遣会社に連絡が入り、派遣会社の担当営業から派遣社員に連絡が行きます。携帯に派遣会社の電話番号が表示されると、電話に出たくない気持ちもわかりますが、連絡が取れるまで何度も電話やメールで連絡が来ます。派遣登録時に記入した緊急連絡先(実家など)へ連絡が入ることもありますし、営業担当者が直接自宅を訪問してくることもあります。
何日も連絡がつかず安否確認が取れないと、事件に巻き込まれた可能性も考えて警察に通報する場合もあります。大事になってしまいますし、多くの人に迷惑をかけることになるので、少なくとも連絡が取れる状態にしておきましょう。連絡もなしにバックレることは、やはりおすすめできません。

派遣社員でバックレるとどうなる?

派遣のバックレをしてしまうと、「どうしよう」と不安になったり、パニックになったりしますよね。バックレてしまうとどのような状況になるのか、あらかじめ知っておきましょう。

・今後、仕事を紹介してもらえない可能性がある

当然のことですが、一度バックレて信用を失ってしまうと、それを取り戻すのは簡単なことではありません。派遣会社も派遣先の企業から信用を失い、契約を破棄される可能性もあります。派遣社員のバックレは、派遣会社にとっても派遣先の企業にとっても大きな迷惑です。
迷惑をかけられた人に、仕事を任せようとは思いません。一度バックレてしまうと、派遣会社からは仕事を紹介してもらえなくなる可能性が高いです。

・雇用関係、退職関係の手続きがしにくくなる

派遣会社を退職する際には、手続きや書類申請が必要です。退職前までの源泉徴収票をもらうなどの手続きをしないと、給与支払いや確定申告ができなくなりますが、バックレた手前、これらの問い合わせをしにくくなります。
また、「派遣会社はたくさんあるし、他のところで働けば良い」と思うかもしれませんが、退職時にもらえる雇用保険被保険者証を次の職場に提出できなかったり、雇用保険が二重加入になるため、次の職場で加入できないなど、きちんと退職していれば起こり得ないことが起こります。バックレたまま、スムーズに転職できるほど甘くないことを心得ておきましょう。

・損害賠償を請求されるかもしれない

派遣先の企業と派遣会社に損失を与えていることは事実なので、損害賠償や違約金を請求される可能性がゼロとは言えません。そのことをしっかり念頭に置いておきましょう。

仕事をバックレてしまったときの対処法

バックレは悪いこととわかっていても、気持ちが行き詰まっていたり、身体がどうしても動かなかったりして、連絡もせずに無断欠勤してしまうことがあるかもしれません。どうしても仕事に耐えられない場合、以下のような最低限の対処をしてください。

・派遣先と派遣会社に謝罪の連絡をする

気まずいのはわかりますが、しっかり誠意を持って謝罪しましょう。できれば電話で直接謝罪したほうが良いですが、気まずい場合はメールでもOK。まったく連絡を入れず放置するよりは、数倍マシです。
派遣会社の担当営業には、バックレた理由を正直に話すことで、相談に乗ってくれることもあります。

・派遣先から借りていたものを返却する

社員証やセキュリティカード、制服など、派遣先企業から借りたものを返します。派遣先企業に直接送るか、派遣会社の営業に渡します。健康保険証は、雇用主である派遣会社に返します。

・退職の意志を伝え、書類を提出する

連絡することは気が重いですが、もう派遣先企業に出社したくないのならば、その意思を派遣会社に伝えましょう。年金手帳や健康保険被保険者資格喪失確認通知書などは、違う会社で働くときに必要になるので、退職届などの書類をしっかり提出し、確実に退職手続きが終わるようにしましょう。

まとめ

派遣社員は正社員に比べて責任のある仕事を任されていないケースが多いため、「嫌ならバックレてしまおう」と考えがち。しかし、多方面に迷惑がかかり、今後の自分の仕事にも影響があるので、雇用形態に関わらずバックレはおすすめできません。
もう仕事に行きたくない、これ以上続けることは難しい、と悩んでいるのであれば、まずは雇用主である派遣会社の担当営業に相談してみましょう。仕事内容や勤務時間を調整してくれたり、別の派遣先を紹介してくれたり、現在の状況を改善できるように尽力してくれます。
もし、すでに仕事をバックレてしまい、次の仕事を派遣で見つけたいと考えている人は、そのあたりの経緯や仕事の希望を「じょぷサポッ!」に相談してみてください。さまざまな仕事を紹介してきた専任のアドバイザーが、あなたの希望に合う仕事を見つけるサポートをさせていただきます!