ワークスタイル

派遣社員・契約社員のメリット・デメリット派遣社員として働くコツ

記事メイン画像

企業にはさまざまな雇用形態があり、その中には契約社員、派遣社員、正社員が含まれます。それぞれの雇用形態により契約内容が異なっています。転職や就職で雇用形態に悩んでいるのであれば、正社員だけでなく、契約社員や派遣社員として働くこと視野に入れて考えてみましょう。そのためには各雇用形態の違いや、メリット・デメリットを把握しておくことが大切です。契約社員・派遣社員・正社員の雇用形態の違いから、それぞれのメリット・デメリット、派遣社員として働くコツについて紹介しています。転職先を決める参考にしてみてください。

【目次】

■契約社員・派遣社員・正社員の違い

・契約社員とは?

・派遣社員とは?

・正社員とは?

■契約社員のメリットとデメリット

・契約社員のメリット

・契約社員のデメリット

■派遣社員のメリットとデメリット

・派遣社員のメリット

・派遣社員のデメリット

■派遣社員と契約社員はどちらがいい?

・自分の希望条件や気軽さを重視するなら派遣社員

・大手企業を希望するなら派遣社員

・将来のキャリアアップを狙うなら契約社員

■派遣社員の「3年ルール」とは?

・同一派遣先で3年以上働けないルール

・3年ルールの例外とは?

・3年ルールの抜け道は?

■派遣社員として働くコツ

・キャリアプラン・ライフプランを立てて派遣先を選ぶ

・派遣先の社員とのコミュニケーションを大切に

・仕事の悩みや不安は人材派遣会社へ相談する

・正社員を目指すなら紹介予定派遣を検討する


契約社員・派遣社員・正社員の違い

企業の雇用形態として、契約社員・派遣社員・正社員があります。ここではそれぞれの雇用形態の概要について紹介します。転職する際の参考にしてみてください。

契約社員とは?

雇用期間に定めのある雇用契約を結んでいる従業員を契約社員と言います。正社員の就業規則とは別に、契約社員に限定した就業規則がある企業も多くあります。また給与形態が時給か月給かなどは、企業によって異なります。契約社員の契約期間は、最長3年間となっています。ただし高度な専門知識を保有しているスペシャリスト及び60歳以上の場合は、最長5年間までと労働契約法で定められています。正社員と契約社員で大きく異なる点は、雇用契約に雇用期間の定めがあるかどうかです。基本的には雇用期間に定めがあるものの、2013年の労働契約法の改正により、契約更新が5年を超えた場合、契約社員から無期限の契約転換を申し出ることができるようなりました。契約転換を申し出ることによって、無期限の雇用契約に変更できます。これは、施工日である2013年4月1日以降に開始された有効労働契約から対象になっています。そのため2018年4月1日以降から契約社員は無期限への契約転換の申し出ができるようになっています。

派遣社員とは?

人材派遣会社から各企業へ派遣されて働く社員を派遣社員といいます。正社員との違いは、雇用契約を業務をする企業とではなく人材派遣会社と結ぶ点です。派遣社員の種類には、「一般派遣」「特定派遣」「紹介予定派遣」の3種類で、一般派遣として就業するケースが多くあります。一般派遣とは、仕事がある期間のみ派遣先と雇用契約を締結している派遣社員が就業する形態です。派遣会社と、仕事内容や期間などが予め決められた派遣契約を締結してから、一般派遣社員として就業します。

正社員とは?

雇用期間の定めがなく、所定労働時間をフルタイムで勤務する社員を正社員といいます。正社員は、法律で定義されているわけではありませんが定年までの長期契約が一般的です。企業は人事権により、正社員に対して異動や転勤などを命ずることができます。正社員は無期限で雇用されているので、解雇する場合は労働基準法などを遵守します。現在では、配置転換や転勤、仕事内容や勤務時間などの範囲が限定されている正社員もいます。例えば、転勤がない営業職、限定された店舗で働く販売スタッフ、ディーラーなど、特定の職務のスペシャリスト、短時間勤務の事務職などがあります。正社員は派遣社員や契約社員よりも裁量権がある分、責任も大きくなります。

契約社員のメリットとデメリット

契約社員は、正社員と比べて比較的自分の希望する職種で働きやすく、転勤や異動もないというメリットがあります。ここからは、メリットとデメリットについて詳しく解説します。

契約社員のメリット

契約社員のメリットはさまざまあります。ここでは主なメリットについて紹介しています。

・正社員とほぼ同等の給与を得られる。
契約社員と言っても働き方によっては正社員とほぼ同等の給与を得ることができます。パートタイムやアルバイトの場合、契約時に交わした限られた時間での勤務になります。しかし契約社員は、契約次第ではフルタイムで働ける可能性があります。そのため、給与面についても正社員とほぼ同じ給与がもらえる可能性が高くなります。

・基本的に配置転換や転勤がない。
正社員と異なり、基本的に契約社員には転勤や配置転換はありません。正社員の場合は、基本的に勤務地が限定されていないため、異動や転勤の可能性が高くなります。しかし契約社員の場合、雇用契約で勤務地が明記されていれば転勤はありません。

・正社員登用や無期転換も可能。
契約社員として5年間勤めた場合、期間の定めがない雇用契約に切り替えられるルールがあります。これを無期転換、別名5年ルールと言い、労働契約法の第18条に定められています。この制度の対象者は原則として、契約社員、派遣社員、アルバイトといった雇用期間が定められている労働者です。派遣社員の場合、派遣会社に無期限雇用契約を申し入れます。ただし、派遣会社に派遣登録しているだけでなく、実際に派遣先企業で5年間働いていないと認められないので注意が必要です。

・正社員ほど責任が大きくない。
契約社員は、有期雇用契約のため、正社員に比べ大きな責任を負うことはありません。仕事の内容や勤務期間が決まっている契約社員は、特定の業務だけを担当するなど業務範囲が決まっていることが多いため、仕事の責任においても正社員と比べて軽く、残業もほとんどありません。

契約社員のデメリット

契約社員にはデメリットもあります。契約期間が決まっている、収入が少ない、待遇が変わらない、仕事の裁量権が少ないなどのデメリットがあります。

・雇用が安定しない。(契約期間の定めがある)
契約社員は、雇用や収入が不安定です。契約社員は有期契約のため、更新されなかった際は、働き続けたくても次の勤務先を探さなければなりません。契約社員は、派遣社員のように派遣会社が次の勤務先を斡旋してくれるわけではないため、自分で就職活動を行う必要があります。

・待遇や福利厚生が正社員に劣る。
契約社員は、正社員と比べ福利厚生面で劣る点がいくつかあります。例えば、下記が挙げられます。
・交通費の支給がない
・昇給や昇格がない
・ボーナスや退職金がない
・福利厚生施設の利用ができない など
正社員よりも福利厚生や待遇の対象範囲が狭い場合があります

・ローンの審査が通りづらい。
雇用の安定性や収入の少なさから、契約社員はローン審査に通りにくいことがあります。住宅ローンなどの借り入れは、金融機関が返済能力を審査します。そのため返済能力を評価する上で、安定して収入があるかは大きな審査ポイントになります。住宅ローンやカーローンなど、長期にわたる返済を続けなければならない借入審査は通らない可能性があるので注意してください。

派遣社員のメリットとデメリット

派遣社員は、契約社員と比べて時給が高い、就業先を自分で探す必要がないなどが主なメリットです。

派遣社員のメリット

・自分の希望条件で働ける
派遣社員は希望する条件で働けるメリットがあります。派遣会社で取り扱っている求人は、事務職から専門職までさまざまあります。また未経験から就業できる求人も多くあり、自分が希望する分野に挑戦できるチャンスが高くなります。更に派遣社員を募集している企業は、人手不足により人材の確保を急いでいるケースも多く、自分の希望する条件で働ける可能性が高くなります。
例えば、3~6ヶ月などの短期間での勤務もでき、1年以上の長期勤務になったとしても、勤務日数や勤務時間の調整もできます。

・仕事の範囲が明確である
派遣社員は、雇用契約で仕事範囲や勤務時間が明確なので、契約外の仕事や残業もほとんどありません。そのため趣味の時間や、子どもや家族と過ごす時間を多くとることができます

・人材派遣会社のサポートを受けられるため、自分で条件の交渉をしなくていい(人材派遣会社が代行する)
契約社員は、就業先との契約期間が終了した際は次の就業先を自分で探さなければなりません。その点、派遣社員は、次の就業先を派遣会社が紹介してくれるので、就職・転職活動への不安を感じることなく働き続けることができます。

・紹介予定派遣なら、直接雇用へ切り替えられる可能性がある
紹介予定派遣を使うことで、一定期間勤務したあと、派遣先企業に直接雇用してもらえる制度があります。見方を変えると、就職先を決める前に、社風や仕事内容などを確認できるメリットとあります。

派遣社員のデメリット

派遣社員として働くメリットもありますが、デメリットもいくつか考えられます。交通費やボーナスが支給されないことが多い、成果が給与に反映されにくい、雇用が安定しにくいなどがあります。ここからは派遣社員のデメリットについて紹介しています。契約社員や正社員のメリットや特徴と比較して働き方の参考にしてください。

・契約期間が短い求人もある
契約期間が短い求人もあります。また労働者派遣法第35条の3により、派遣社員は同じ企業で3年以上、同一業務ができません。これらの要因もあり、長期間にわたっての契約が少ない傾向があります。

・雇用が安定しない(契約社員も同じ)
前述のように、3年を超えて同じ企業で働けないことや、派遣先の業績が悪くなることで契約を打ち切られるリスクもあり、雇用が安定しないデメリットがあります。これは契約社員も同様です。

・ボーナスや退職金がない
派遣社員は、ボーナスや退職金をもらえないデメリットがあります。派遣社員は、時給が高い求人が多くありますが、年収ベースでは正社員と比べると少なくなります。貯金をする際は毎月の給与から少しずつ貯める必要があります。

ここまで派遣社員のメリット・デメリットについて紹介してきました。派遣社員は自分の働き方や仕事内容をある程度決めることができます。一方では、デメリットもいくつかあります。派遣社員のメリット・デメリットを理解した上で、契約社員や正社員で働くのがいいのか、派遣社員で働くのがいいのかを見極めてください。

環境を変える上で、派遣という働き方も選択肢に入れてみてはどうでしょうか?正社員と比べると、労働時間や人間関係などのストレスが少なくて済むでしょう。「はたらくヨロコビ」では、製造業の派遣案件を多く扱っています。製造業が未経験の方や女性の方に向けた求人、紹介予定派遣の求人も充実しています。まずは、公式LINEで「はたらくヨロコビ」の情報をチェックしてみてください。
アウトソーシング公式LINEを友だち登録する!
https://www.894651.com/lp/job/line/

派遣社員と契約社員はどちらがいい?

ここまで契約社員と派遣社員のメリット・デメリットについて紹介してきました。2つの働き方を比較しても、どちらがいいか迷っている方は多いでしょう。ここでは派遣社員と契約社員のどちらの働き方がいいかについて紹介しています。.

自分の希望条件や気軽さを重視するなら派遣社員

自分の希望条件や気軽さを重視するのであれば派遣社員として働くほうがいいでしょう。派遣社員は、勤務時間や休日など自分の希望条件で就業できる可能性が高くなります。また契約社員と異なり、派遣先との交渉も人材派遣会社が代行してくれます。更に雇用契約で仕事の範囲や就業時間などが細かく決められているので、残業や休日出勤をする必要がありません。このことで趣味や、家族と過ごす時間に余裕ができます。
これらのことを総合的に踏まえ、希望条件や自分の時間を重視するなら派遣社員として働くことをおすすめします。

大手企業を希望するなら派遣社員

大企業は派遣社員を募集している傾向があります。大企業を希望するのであれば契約社員よりも派遣社員のほうがいいでしょう。また派遣社員は、採用試験もないので、正社員より低いハードルで働き始めることができ、条件さえ合えば、すぐにでも働くことが可能です。更に派遣社員は、定時出社・定時退社が基本のため、精神的にも肉体的にも安定して働けます。これらのことから判断すると、大企業を希望するなら派遣社員で働くことがベストと言えるでしょう。

将来のキャリアアップを狙うなら契約社員

将来のキャリアアップを狙うのであれば契約社員がおすすめです。契約社員で働く場合、企業と直接雇用契約を結びます。スキルがある程度は必要となり、簡単には雇用されない代わりに、契約社員になれば、スキルを活かした仕事に携わることができます。自分のスキルアップに繋がる可能性もあります。また正社員登用制度があれば、正社員として採用されたり、5年以上同じ企業で働けば無期転換を希望したりすることが可能です。ただし、無期転換後の雇用形態が正社員とは限らないので注意しましょう。

派遣社員の「3年ルール」とは?

将来のキャリアアップを狙うのであれば契約社員がおすすめです。契約社員で働く場合、企業と直接雇用契約を結びます。スキルがある程度は必要となり、簡単には雇用されない代わりに、契約社員になれば、スキルを活かした仕事に携わることができます。自分のスキルアップに繋がる可能性もあります。また正社員登用制度があれば、正社員として採用されたり、5年以上同じ企業で働けば無期転換を希望したりすることが可能です。ただし、無期転換後の雇用形態が正社員とは限らないので注意しましょう。

同一派遣先で3年以上働けないルール

2015年9月の派遣法改正により、同じ派遣先企業・部署で3年を超えて働けないルールが定められました。これにより派遣社員は、同じ派遣先で3年以上働くことができません。改正前は「専門26業務」は3年ルールの対象外でしたが、専門26業種にあたる業務が判断しづらいことから、一律で3年ルールが適用されています。たとえ派遣元の派遣会社を変更しても、3年ルールを回避することはできません。ただし、同じ派遣先であっても、部署を移動することで3年を超えて働くことは可能です。

3年ルールの例外とは?

3年ルールの例外となるケースもあります。以下の5つのケースがあります。
・派遣会社に無期雇用されている
・派遣労働者が60歳以上
・期限を定めた有期プロジェクトに参加している
・日数が限定された業務に携わっている
・産休や育児などで休業している社員の代わりとして働いている
・3年以内に部署を異動した
以上のケースでは、3年ルールの例外として、同じ派遣先企業で3年以上働けます。

3年以上派遣先企業で働きたい場合は?

派遣社員は学歴や年齢を問わず、幅広い職種で働くことができます。職場の雰囲気がいいと長期的に働きたいと思うでしょう。ここからは3年ルールの抜け道について紹介します。参考にしてください。

・同一派遣先で部署を異動してもらう
3年ルールの例外として、3年以上、同じ派遣先企業で働くことができる方法があります。それは、部署を変えてもらうことです。同じ派遣先であっても違う部署であれば、3年を超えても同じ派遣先で働くことができます。職場を変えたくない場合は、派遣先や派遣会社に確認してみましょう。

・派遣会社と無期雇用契約を結ぶ
無期雇用契約を結ぶことで同じ派遣先企業で働くことが可能です。これは、3年ルールの対象が「有期雇用者」だからです。無期雇用者になることで期限に定めのない雇用者となるため同じ派遣先企業で働くことができます。ただし、無期雇用になるためには、長期で働く意思や経験、スキルなどが必要になるケースがあります。

・派遣先企業に直接雇用してもらう
派遣先企業と直接雇用契約を結んでもらうことができれば、同じ職場で働くことが可能です。ただ直接雇用契約する際、派遣先から今後も継続して働いて欲しいと要望があり、尚且つ自分も働き続けたいという意思がある必要があります。同じ職場で継続して働きたいと思うのであれば、派遣先と相談してみてください。

派遣社員として働くコツ

派遣に興味はあるけど、派遣社員として働くことに不安を感じる方も少なくありません。ここでは派遣社員として働くコツについて紹介しています。

キャリアプラン・ライフプランを立てて派遣先を選ぶ

派遣社員として働くコツとしては、まずはキャリアプラン・ライフプランを立てて派遣先を選ぶことが大切です。派遣社員もキャリアアップが可能です。例えば、会社勤め以外にやりたいことがあるのであれば、趣味を活かせる仕事に就きたいとなど、やりたいことや夢を思いつく限り書き出し、自分なりにキャリアプラン・ライフプランを考えてみましょう。派遣社員は派遣先をある程度選ぶことができるので、キャリアプランや、ライフプランに合った派遣先を選べる可能性が高くなります。また、一人で考えて悩んでしまったら人材派遣やキャリアアドバイザーに相談することをおすすめします。

派遣先の社員とのコミュニケーションを大切に

派遣社員として働くとしても、実際に働く環境は派遣先企業です。仕事をする上では、周囲の人とコミュニケーションを取ることが大切です。積極的に人間関係を構築し、スムーズに働ける環境を作ることを心がけましょう。また派遣先によっては独自の習慣やルールがあるため、少しずつ慣れることも大切です。

仕事の悩みや不安は人材派遣会社へ相談する

派遣社員でも、仕事に対する不安や悩みが出てくることがあります。不安や悩みが生じた際は、ひとりで悩まずに人材派遣会社にしっかりと相談するようにしましょう。1人ではなかなか解決できずに困っているようであれば、人材派遣会社に相談して、適切なアドバイスをもらうことをおすすめします。

正社員を目指すなら紹介予定派遣を検討する

将来的に正社員を目指すなら、紹介予定派遣を検討しましょう。紹介予定派遣なら、一定期間後に双方の合意のもと社員として雇用してもらえます。派遣社員か正社員か悩んでいるのであれば、紹介予定派遣からスタートしてみてください。また人材派遣会社の各種キャリア制度を活用することもキャリアアップとして有効な方法です。

派遣社員として働くのが不安で、次の一歩を踏み出すことができず悩んでいるのなら、人材派遣会社へ一度相談して見てはいかがですか。「はたらくヨロコビ」では、製造業の派遣案件を多く扱っています。製造業が未経験の方や女性の方に向けた求人、紹介予定派遣の求人も充実しています。まずは、公式LINEで「はたらくヨロコビ」の情報をチェックしてみてください。
アウトソーシング公式LINEを友だち登録する!
https://www.894651.com/lp/job/line/

※キャリア社員制度について
https://www.894651.com/guide/career-employee/