2021.10.06

福島県

東京からいちばん近い東北!福島県の魅力とおすすめポイントを現地スタッフが徹底解説!
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都道府県の「関係人口」という数値をご存知でしょうか?総務省の定義によると、関係人口とは、居住者と移住した人も含む「定住人口」ではなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人のことを指します。「出身地である」「家族がいる」「仕事で関わりがある」など、実際に住んではいないけれどゆかりがある人。つまり、その都道府県を「応援したいと思っている人」の数のことです。
地方の過疎化が進み、地元の力だけでは町おこしが難しくなりつつある今、この関係人口の数は都道府県のポテンシャル底上げする切り札と言われています。
ブランド総合研究所の調査「関係人口の意識調査2021」によると、47都道府県で最も関係人口が多い都道府県が「福島県」。何と県人口の6.8倍にあたる人々が、福島県に関係がある、または応援したいと思っているのです!また、関係人口のうち、17%はそこへの移住意欲があるという結果も。福島県へ将来的に移住したいと思っている人の数が多いことが、数字でわかりますね。
福島県に関心が集まるのは、東北の中でも東京からいちばん近いロケーションにあります。東北新幹線なら東京駅から県庁所在地がある福島市まで約1.5時間。2時間かからずにアクセスできるので、福島県から東京や埼玉県などに通勤している人も多いんですよ。
そんな福島の魅力について、現地スタッフがおすすめポイントを徹底解説します!

首都圏隣接でも自然豊か!移住初心者にもおすすめの住みやすさ
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福島県ってこんなところ

北海道、岩手県に続き、全国で3番目に広い面積を誇る福島県。13の市・31の町・15の村からなる県域は東西に長く、太平洋側に位置し海洋性気候で過ごしやすい「浜通り」、東北新幹線や東北自動車道が通り県の政治経済の中心でもある「中通り」、磐梯山や猪苗代湖など豊かな大自然と、歴史と伝統の名所が点在する「会津地方」の3つのエリアに分かれています。
認定NPO法人ふるさと回帰支援センターの調査(※1)によると、福島県は移住したい都道府県10位。前年の12位からランクアップし、ベスト10入りしています。福島県は東京から近いことと、東北の中でも南に位置し、比較的温暖な気候であることが安定した移住人気を支えているのでしょう。
一方で、市街地の暮らしも魅力的。県庁所在地の「福島市」、福島県の真ん中に位置し、仙台市に続き東北地方で2番目に大きい郡山都市圏を形成する「郡山市」、東北地方で仙台市に続き2番目に人口が多い「いわき市」と、福島県を代表する市街地はそのどれもが東北屈指の規模を誇ります。福島市は福島県で初の市街地再開発事業となる『福島駅東口地区第一種市街地再開発事業』の事業化が決定しており(2026年春完成予定)、さらに便利になりそうですよ。
福島県へ移住を検討するにあたり、2011年の東日本大震災の影響と、その復興計画は知っておきたいもの。復興庁によると、2020年9月末時点で直轄国道は1161キロメートルが開通し、完全復旧。 県や市町村が管轄する道路も99%まで復旧工事が完了したそうです。国が進める自動車専用道の復興道路・復興支援道路(総延長584キロ)も完成間近。福島県は確実に住みやすい場所へと発展しているのですね。

(※1)「移住希望地域ランキング」2020

福島県の人って、こんな人!

同じ福島県内でも、東西に広がる3つのエリアごとにその人柄が少しずつ異なります。開放的な雰囲気の浜通りから、市街地が多い中通り、雄大な山間部の会津と、それぞれの地域は江戸時代には行政区分も違っていただけあり、気質も個性があります。
沿岸部の「浜通り」は漁師町が多く、おおらかで開放的な気質。漁業は自然を相手にしたチームワークなので、仲間を大切にする優しさも持ち合わせています。「中通り」は領主が頻繁に代わった歴史からも、柔軟な発想力で、新しいもの好きと言われます。今でも中通り界隈に市街地が多いように、商売が上手で機転がきく人が多いと言われています。「会津」はもっとも東北人らしい気質を持つ地域。時には厳しく、時には豊かな恵みをもたらしてくれる自然と共存する内陸の人々は、一見大人しくてとっつきにくい印象があるかもしれませんが、信頼関係ができればとてもフレンドリー。
他県でも、同じ県内で地域によって少しずつ性格の違いはあるものですが、福島県は環境や歴史的な背景が大きく異なることから、その違いが顕著かもしれません。移住する場所により、コミュニケーションの形も異なるかもしれませんね。

東西南北に走る鉄道が県内の主要インフラ。風情ある山間のローカル路線も魅力。

福島県は東北地方の南の玄関口。東北新幹線に乗れば、首都圏・福島県間は1.5時間ほどで、福島県の主要ターミナルに到着します(白河74分・郡山79分・福島87分)。
車の場合、東北自動車道、磐越自動車道、常磐自動車道と高速自動車道路網の整備も進み、首都圏から車では約3時間でのアクセスが可能。高速バスの利用もリーズナブルで便利です。
また、東西に長い県域らしく、県を東西南北に走る鉄道が発達し、福島県の交通インフラを支えています。福島県いわき市と新潟県新津市を東西に結ぶ「磐越線」は、福島県の3つのエリアを横断する路線。また、茨城県水戸市から福島県を抜け、茨城県常陸太田市までを結ぶ「水郡線」、東京から福島県を北上し、宮城県仙台市までを結ぶ「東北本線」は、観光はもちろん、地元住民の生活路線としても欠かせない存在。会津地域の小さなエリアを走る私鉄はローカルな旅情があり、鉄道ファンに人気があります。

現地スタッフが推す!福島県に行ったら外せないスポットと激ウマグルメ

首都圏からのアクセスが良く、海、山、湖など豊富な自然に恵まれた福島県。太平洋側ではマリンレジャーやとれたての海産物が楽しめ、内陸では豊富に湧き出る温泉や歴史深い宿場町など、しみじみとした風情を感じられます。暮らしに寄り添った等身大の楽しみが見つかる、おすすめスポット&グルメをご紹介します!

江戸から明治の街並みと、今らしい暮らしが共存。会津若松「七日町通り」
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大正浪漫の雰囲気のただよう、会津若松市の七日町通り。藩政時代には、会津五街道のうち日光、越後、米沢街道の主要道路が通り、問屋や旅籠、料理屋が軒を連ねていました。
明治時代以降も重要な通りとして繁栄を極め、昭和30年代頃までは、会津一の繁華街としてにぎわっていました。昭和から平成にかけた人口の都市集中で一時期はひっそりとした雰囲気でしたが、現在はその魅力が改めて注目され、もともとの住民と、UIターンで移住した人たちの新しい暮らし方が共存した街づくりが注目を集めています。昔ながらの商店や、おしゃれなショップやカフェが軒を並べ、歩いているだけでも楽しいです!

桃の消費量は日本一!全国有数のフルーツ王国
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福島県は、日本有数の「くだもの県」。特に桃の収穫量は、山梨県に次いで第2位(※1)です。また注目すべきは、一世帯あたりの桃の購入支出金額が全国トップというところ(※2)。桃を生産して出荷するだけでなく、自分たちも桃をたくさん食べているんです。同調査によると、福島県民は「生鮮果物の購入数量」も全国1位。福島県民は、名実ともにフルーツが大好きなんですね。
福島フルーツの主要な生産地は、県北地域。夏は高温多湿で年間の降水量は少なく、冬は乾燥した寒冷気候になるため、暑い時期と寒い時期、両方の果物が育つのです。桃のほかにも、さくらんぼ、なし、ぶどう、りんご、柿など四季折々のくだものが生産されています。福島県に移住したら、おいしいフルーツがたっぷりいただけます!

(※1)農林水産省「作物統計調査」2019
(※2)総務省「家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング」2019

全国新酒鑑評会で7年連続、最多金賞受賞!「ふくしまの酒」
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東北地方は、有名な日本酒の生産地が集まっていることで知られています。寒暖差に恵まれた気候と豊かな水資源のおかげで稲作が発達してきたことから、日本酒の生産も盛んで、高品質を誇る酒蔵を輩出してきました。
中でも福島県は、100年以上の歴史をもつ国内最大規模の日本酒の審査会「全国新酒鑑評会」で、史上初の7年連続金賞受賞数日本一を達成しています(※1)。
福島の酒蔵の数は多く、その数は63。これは新潟(89)、長野(74)、兵庫(69)に次いで全国で4番目です(※2)。数ある日本酒産地の中でも、福島県の新酒は特に高い評価を受けているんですね。
福島県には全県域に昔ながらの酒蔵があるので、ぜひお気に入りの銘柄を見つけてみてください。また、東京都内では、福島県のアンテナショップである「日本橋ふくしま館 MIDETTE」で、高評価を得た日本酒や特産の桃などを使ったスイーツ、かわいい民芸・工芸品を買うことができます。

(※1)2021年4月時点
(※2)国税庁「清酒製造業の概況」2017

移住者に人気の福島県の魅力まとめ

福島県は、首都圏から近いアクセスの良さだけでなく、地元ならではのメリットがたくさんあり、移住者に人気です。その海沿い、市街地、山あいと、自分が住みやすいと思える環境を選ぶことができるのは、歴史的に文化風土が異なる地域が合併してできた福島県ならではの魅力ではないでしょうか。
江戸時代は藩主がたびたび変わったり、農林水産業を営むにあたって多くの移住労働者を迎えてきたことから、異文化の受け入れも寛容。福島県内から首都圏へ通勤するサラリーマンも多いので、都会らしくほどよい距離感のあるおつきあいも叶いそうです。
また、福島県は、子育て支援にも力を入れ、ファミリーの移住をサポートする体制が整っているところも見逃せません。小学4年生から中学2年生までの5年間の学力を追跡調査し、その推移を個人単位で確認することができる「ふくしま学力調査」や、学力調査の結果をふまえて自習をサポートする「家庭学習スタンダード」など、家庭と学校が一丸となって、子どもの自己マネジメント能力を育む事業を行っているところなどはユニークですね。仕事も、子育てを含めた家庭生活も、安定したプランを描きたい人にとって、福島県はほどよい移住先と言えます。

一方、移住初心者であればもちろん、仕事や住まいの選択肢に迷う人もいると思います。そんな時はもちろん、現地スタッフが移住をとことんサポートできるアウトソーシングにぜひ一度ご相談ください。住居付きのお仕事もあるので、「お試し移住」を検討することもできますよ!現地に詳しいスタッフが全力でサポートいたします!