2022.06.16

福島県×矢祭町

東北最南端。おだやかな気候と自然が自慢!福島県矢祭町の魅力とおすすめポイントを現地スタッフが徹底解説!
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福島県矢祭町は、県の最南端に位置する小さな町。南は茨城県常陸太田市・大子町、北は福島県塙町に接し、主要都市までは、白河市へ42km、郡山市へ70km、いわき市へ90km、福島市へ130kmの距離にあります。白河市は、東洋経済新報社による都市データパック2020年版の「住みよさランキング」で県内1位に輝く人気都市。それだけに移住人気も高く、住まい探しや就職の競争率が高いというデメリットもあるのですが、少し離れた矢祭町は、穏やかな気候と大自然に恵まれ、のんびりとした暮らすことができるまちです。
また、矢祭町は福島県の中でも子育て支援に力を入れているのは有名な話。どんな支援があるのかは後ほどご紹介しますが、環境の良い場所で子どもを育てたいと思っているファミリーにはぜひおすすめしたい町でもあります。
東北最南端の温暖な気候が育む雄大な自然と、都心からのアクセスの良さが魅力の矢祭町。現地スタッフが愛してやまないおすすめポイントを徹底解説します!

久慈川の豊かな水系に恵まれた独自の生活文化
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矢祭町ってこんなところ

茨城県との県境に位置する矢祭町。東北地方の南端らしく、比較的温暖で穏やかな気候に恵まれています。また、中心には日本有数の清流、久慈川が流れ、その周囲を山が囲む風光明美な様子は絶景。この豊かな自然を生かした林業や農業が古くから発達し、人々の暮らしを豊かに彩りました。また、鮎釣りのメッカとしても有名で、全国から渓流釣りを愛するフィッシャーが訪れます。
また、矢祭町は「子育て日本一」を目標に掲げ、子育て環境の充実にも力を入れてきました。代表的な施策として注目を集めているのが「矢祭町すこやか赤ちゃん誕生祝金」。出産1年前から父母どちらかの住所が矢祭町にあり、出産後3ヶ月経過していれば、第1子10万円、第2子10万円、第3子50万円、第4子100万円、第5子以上150万円支給される制度です。また、町民の声から生まれた寄贈型の図書館「矢祭もったいない図書館」を開館し、子どもや子育て中のパパママが自由に参加できるおはなし会を定期的に開催するなど、子育て世代が楽しくコミュニケーションしながら学べる場を作っています。
お金の支援に加え、教育や人と人とのふれあいの場を行政が率先して整えてくれるところも、小さな町だからこそできるサポートですね。

矢祭町の人って、こんな人!

福島県はもともと、山間の「会津」、内陸の「中通り」、太平洋に面した「浜通り」という3つのエリアに大別されます。矢祭町は「中通り」に面し、比較的都会的で新しもの好きと言われています。また、福島県と茨城県の県境にあり、違った文化圏の人同志の往来が盛んだったり、久慈川を介した産業の発達や流通が開けたことから、外部の人たちに対する受け入れもおおらかな一面も。東京からのアクセスも比較的便利なことから、旅行者や移住者に対して寛容なので、初めて移住を検討する人にとってはやさしい環境と言えるでしょう。

風光明美なドライブルートがおすすめ。在来線の場合は余裕を持って計画を

県境に位置し、特に東京からは「東北の玄関口」とも言われる矢祭町。ただ、空港や新幹線といった大きな玄関からは少々離れていることから、実は「東北の勝手口」という通称のほうがしっくりくるかもしれません。
アクセスに便利なのはクルマです。東京へは常磐自動車道那珂ICから、北部へは東北道矢吹ICからアクセスできます。郡山、水戸、宇都宮など、隣接する都市部へはどこも車でおよそ1時間半程度。矢祭町の景観や道なりが起伏に富んでいるので、実は都市部のドライバーやライダーから人気のルートでもあります。
公共交通機関の場合はJR水郡線の矢祭山駅・東館駅・南石井駅・磐城石井駅と4つの駅があります。郡山駅まで約1時間半、水戸駅までは約1時間40分です。新幹線の最寄り駅は距離的には新白河駅ですが、鉄道での移動は難しい立地なので、郡山駅まで出るほうが便利です。

現地スタッフが推す!矢祭町に行ったら外せないスポットと激ウマグルメ

矢祭町の魅力は、背伸びしない住環境にあります。四季ごとの素朴な自然の恵みと住民が共存し、地産地消が根付いているのは、ローカルな地域ならでは。派手なレジャーや商業施設はないけれど、どこかほっとできる「ほどよい環境」が整っています。矢祭町に移住したくなる、おすすめスポットと絶品グルメをご紹介します!

樹齢600年!福島県指定天然記念物「戸津辺(とつべ)の桜」
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高さ18m、周囲6.5mの樹齢600年を超える県指定天然記念物のエドヒガンザクラ。福島県では一番に花をつけることから、農家の人々はこの桜の開花時期を農作業の目安としていたという話は有名です。
福島県の歴史に寄り添い、人々の暮らしを見つめてきた大木の桜は、今でも毎年地域の人々にとって春の訪れを知らせる風物詩。例年の見頃は4月と言われており、その時期には全国からこの美しい姿を楽しみに観光客が訪れます。

四季折々の町の絶景を楽しむ!水郡線の旅
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矢祭町を縦断する水郡線は、地元の人たちの生活路線として、また久慈川添いに広がる四季折々の自然を愛でる観光の楽しみとして、県内外のファンに愛されるローカル路線。「奥久慈清流ライン」の愛称でも親しまれています。
春は桜、夏は清流を彩る緑の山々、秋は紅葉、冬は東北ならではの静かな雪景色など、一年中はっとするような景色を見せてくれる路線として、多くのカメラマンが訪れる憧れの路線でもあります。住民になれば、観光情報にはない自分だけのお気に入りの景色がきっと見つかるはず。

清流に育まれた恵み!矢祭グルメを満喫しよう♪
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矢祭町を語るのに外せないのが、久慈川に育まれた絶品グルメ!特に清流でしか体験できない鮎釣りは、久慈川が東北トップをきって解禁となります。春から夏にかけては、矢祭山公園付近には名物あゆの塩焼きが食べられるお店が連なり、その滋味を楽しむことができます。JR水郡線矢祭山駅から行く「あゆのつり橋」は矢祭町のシンボルとして長く人々に愛されてきました。
また、県内有数の生産量を誇る地元米や、きれいな水が必須のこんにゃく、いちご、ゆずといった特産品を使ったグルメを楽しめるのも矢祭町の大きな魅力です。

移住者に人気の福島県矢祭町の魅力まとめ

福島県の中でも、矢祭町はメジャーではなく、ひっそりとした町かもしれません。でも、移住を検討する上で大切になるのは、観光目線の楽しさよりも地に足がついた行政の支援やほどよい交通アクセスの便といった暮らしのインフラではないでしょうか。特に子育て支援については今後の展開も含めて期待が高まります!年によっては出生率が2人を超えることもあり、近隣から子育てをするために矢祭に移住してきたという家族も増えているんですよ。

また、先にご紹介した「矢祭町すこやか赤ちゃん誕生祝金」のほか、単身世帯を対象にした支援金にも注目。例えば東京圏(埼玉県、千葉県、東京都及び神奈川県)から矢祭町に移住する場合、マッチング支援対象の求人を経るか、起業支援金の交付決定を受けた場合であれば「移住支援金」を受けることができます(※1)。
首都圏から慣れない地方へ移住する場合は、生活の糧となる金銭的な支援や就職も大切な条件。こうした単身世帯への支援が充実しているのは嬉しいですね。

その他、住まいや仕事のことなど、矢祭町への移住で気になることがあれば、ぜひアウトソーシングに一度ご相談ください。住まい付きのお仕事で「お試し移住」をする選択肢もありますよ!現地スタッフが移住をとことんサポートします。

※1:単身世帯の場合60万円、2人以上の世帯の場合は100万円の支給。詳しくは、福島県公式ホームページ「ふくしま移住支援金給付事業のお知らせ」を参照。(https://www.furusatokaiki.net/topics/ranking_2020/