2021.02.19

医療機器業界は今後も安定して成長!工場ではクリーンルームでコツコツと作業

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はじめに

医療機器は、わたしたちの健康を守ってくれる頼もしい存在です。そんな医療機器を作ったり、検査したりする仕事があることを知っていますか?
病院だけではなく家庭でも大活躍している医療機器は、一体どのような場所で作られているのでしょうか。今回の記事でくわしく解説していきます。

病気の治療や予防に不可欠な医療機器! 高齢化とともに今後も安定して成長する見通し
メスやCT、コンタクトレンズも医療機器

医療機器とは、病気を診断したり治療したりするときに使う「もの」のことです。手術に使うメスのような小さなものから、体の中を調べるCT装置といった大きなものまで、さまざまな医療機器があります。実は、家庭にある体温計や血圧計、コンタクトレンズ、マッサージ器なども医療機器に含まれます。
日本には、胃カメラなどの分野で世界トップのシェアをほこるオリンパスや、心臓の検査や治療に使われる心臓カテーテルに強いテルモといった、世界的に有名な医療機器メーカーがいくつもあります。また、医療機器は今でも進化を続けていて、最近ではロボットやAIといった新しい技術を使った医療機器も出てきています。

必ず必要なものを作るから安定している業界

医療機器は、人々が健康に生活する上で必ず必要なものです。日本ではこれから高齢化がますます進み、医療機器が使われる場面も今より確実に増えていくと予想されています。そのため、日本の医療機器業界はこれから安定して成長していくと考えられます。

医療機器工場の仕事は、医療機器の組み立てや検査などがメイン! 事務作業などもある
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体力的負担は少なめな仕事

医療機器は、全国にある医療機器の製造工場で作られています。
工場の仕事として多いのは、医療機器の組み立て、検査、梱包といった作業です。例えば、電動ドライバーや指を使って体温計や検査キットなどを組み立てたり、できあがった製品の表面によごれがついていないか目で確認したり、検査が終わった製品を箱詰めしたり、といった仕事があります。
工場での作業は、1人で行う場合もあれば、ベルトコンベアを使って複数人で順番に行う場合もあります。座って作業することも多く、体力的な負担はあまりありません。
また、組み立てや梱包などの作業を機械が行う場合もあります。この場合、機械に材料や部品をセットしたり、機械のスタートボタンを押したりする「マシンオペレーター」という人が必要です。マシンオペレーターは体力をほとんど使わないため、一度機械の操作方法を覚えればある程度簡単に作業ができます。

製造だけでなく事務の仕事もある

医療機器の工場には事務作業を行う人もいます。主な仕事は部材の発注や作った製品数の入力、資料の作成や書類整理、電話対応などです。このような事務作業では、女性が多く活躍しています。

医療機器工場の仕事はクリーンルームでの作業がメイン! 空調完備で働きやすい
きれいな製品を作るためにクリーンルームで作業する

医療機器は人の体に対して使うものなので、機器内によごれや細菌が入らないよう気をつける必要があります。そのため、医療機器の製造や検査はクリーンルーム(空気をきれいにして、細かいほこりや細菌などを取り除いた部屋)で行われます。
クリーンルームでは、体についたほこりなどが室内に入らないよう、頭から足までを覆う特殊な作業服を着る必要があります。作業服を着たまま手洗いをし、作業服を粘着テープがついたローラー(いわゆるコロコロ)できれいにしてからクリーンルームに入ります。このように、クリーンルーム内によごれを持ち込まないためのさまざまな対策がとられているのです。

クリーンルーム内の環境は快適

またクリーンルーム内は冷暖房が効いているので、暑すぎたり寒すぎたりといったことはありません。一年中過ごしやすい環境で仕事ができるため、働きやすい職場になります。
医療機器工場の仕事では、ほかの工場と同じようにマニュアルが準備されている場合がほとんどです。そのため、未経験でも安心して働くことができます。ほとんどの求人では寮が用意されているため、住む場所になやまず、手軽に仕事を始められる点も魅力です。

人々の命を守る医療機器! 工場で大切なのは細かく丁寧な作業
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細かい作業が好きな人には向いている仕事

医療機器の工場で働くにあたって、特別な資格や経験は必要ありません。未経験で40代から勤務を始めた人もいます。
医療機器の組み立てや検査では細かい部品を多くあつかうため、手先が器用で、細かい作業をコツコツ行うのが好きな人は楽しんで仕事ができるはずです。また医療機器の工場ではクリーンルームで働く場合が多いので、作業服を着ることに抵抗がない人のほうが働きやすいでしょう。

フォークリフトやパソコン操作ができると有利

持っていたほうがいい能力や資格も存在します。例えば事務職の場合、WordやExcel、PowerPointといった基本的なパソコンスキルがあると役立つことが多いです。また、工場では材料や製品を運ぶことも多いため、フォークリフトの資格を持っていると重宝されます。
医療機器の工場には女性も多く、10代から60代くらいまでのさまざまな年代の女性が働いています。医療機器の工場は、男女ともに活躍できる職場の一つです。

まとめ

医療機器の工場にはどんな仕事があるのか、どのような環境仕事をするのか、どんな人が仕事に向いているのか、などを解説してきました。
医療機器工場での仕事は人々の健康と未来を支える大切な仕事であり、求人もたくさんあります。あなたもこの機会に、医療機器業界に足を踏み入れてみませんか?

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