2021.02.22

繊維は世の中のさまざまな場所で大活躍!工場には体力がいらない仕事もたくさんある

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はじめに

手芸屋さんで毛糸を買ってマフラーを作ったり、衣料品店で服を選んだり、気に入った柄のカーテンを購入したり。私たちは日々、多くの繊維製品を手にしています。これらの繊維製品は、どのようにして作られているのでしょうか。
今回の記事では、繊維業界やその工場での仕事についてくわしく解説していきます。

繊維製品は私たちの生活になくてはならないもの! 業界は安定している
繊維の使い道は今後も広がる

繊維は昔から、服やカーペット、マスク、カーテンといった、私たちの身近なものに使用されてきました。近年、繊維の活躍は家庭の外にも広がっています。例えば自動車のシートやエアバッグ、カーペット、天井には繊維が使われていますし、航空機を軽くするために、炭素から作られた繊維(炭素繊維)で強くしたプラスチック(炭素繊維強化プラスチック)が利用され始めています。植物からできた環境にやさしい繊維なども登場しており、繊維の使い道は今後ますます広がります。
国内の繊維メーカーとしては、東レや帝人、旭化成などが有名です。各メーカーは海外で新しい工場を稼働させたり、海外企業を買収したりするなどして、海外展開に力を入れ始めています。日本の繊維技術は海外からも高く評価されており、今後は海外でも日本の繊維製品がこれまで以上に広まっていくはずです。

ガラスや樹脂から作られた繊維を生地にしたりもする

繊維の原料は、樹脂やガラスです。樹脂やガラスを熱で溶かして細長く押し出した後、乾燥させたり冷やしたりして固めると繊維になります。樹脂をある液体に溶かした溶液を別の液体中に押し出し、糸の形に固めて繊維を作る方法もあります。
作られた繊維をそのまま製品として売る場合もあれば、繊維を織って生地にしたり、できた生地に絵柄をプリントしたりする場合もあります。

繊維工場の仕事は運搬や加工、検査などさまざま! 体力がいらない仕事も多い
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繊維工場の仕事はいろいろある

一口に繊維工場といっても、樹脂やガラスから繊維を作る工場や、繊維を織って生地を作る工場、生地を加工して服やカーテンなどの最終製品にする工場などさまざまです。
各工場では作るものが違うため、製品を作るときの仕事内容も当然異なります。繊維を作る工場では、繊維の製造装置に原料を入れたり、繊維を巻き取る機械に芯をセットしたり、巻き取り完了後の製品(芯に繊維が巻き付いたもの)を取り外したり、といった仕事があります。服やカーテンなどを作る工場では、生地をミシンで加工したり、生地にコーティング(薬剤などを塗って生地にさまざまな機能を与えること)やプリントをしたりすることが主な業務です。
各工場には、製品を作る以外にも、作った製品にシミやほつれがないか検査したり、原料や製品を運んだり、製品を梱包したりといった仕事もあります。

体力が必要な仕事も、そうでない仕事もある

原料や製品を運んだり機械に原料を入れたりする仕事では、体力が必要な場合もあります。しかし、ウレタンやマスク、衣服といった軽い製品をあつかうのであれば体力はほとんどいりません。
原料の投入、繊維の巻き取り、繊維からの生地製造、生地のコーティングやプリントなどは、機械で行う場合もあります。これらの機械を操作する仕事(マシンオペレーター)では、体力は不要です。

繊維工場はほとんどが空調完備! 季節にかかわらず働きやすい

繊維工場は冷暖房が効いている場合が多いため、暑すぎたり寒すぎたりすることはありません。どの季節でも快適に作業ができます。
一方で、繊維や生地製品を作る工場では、繊維を溶かしたり生地のコーティングやプリントをしたりするときに匂いが発生する場合があります。しかし、マスクをつけていれば大丈夫なことが多いので安心してください。

初心者でもハードルの低い仕事

繊維工場の仕事にはマニュアルが準備されているため、初心者でも安心して作業ができます。最初は先輩から丁寧に仕事を教えてもらえるケースも多いようです。また、ほとんどの求人では寮が用意されており、寮から工場までの送迎もしてくれます。仕事をはじめるためのハードルは低いとい職場です。

興味があれば誰でも繊維工場で働ける! 強いていえば視力が重要
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繊維工場で働くにあたって特別な資格や経験は必要なく、年齢もほとんど関係ありません。仕事内容に興味があれば誰でも挑戦できます。

集中力や器用さが必要な仕事も

ミシンを使って服などを作る仕事(縫製工)は手先が器用でコツコツ作業できる人に向いており、家で普段から裁縫をしたりミシンを使ったりしている人はその経験を生かすことができます。ただしミシン作業は長時間座って集中して行うので、作業をするうちに腰痛が出たり目が痛くなったりする場合があります。そのため、適度に休憩をとるなどの対策が必要です。
縫製工として働くにはある程度の技術が必要なため、入社後に数ヶ月程度の訓練を受けなければいけないケースもあります。一度縫製の技術を身につければ他の職場でも働けるので、興味のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。
繊維や生地の検査にかんしては目視で行う場合がほとんどです。繊維は細いため、特に繊維の検査をする場合はある程度の視力が求められます。しかし、裸眼の視力が悪くてもメガネなどで矯正すれば大丈夫なので安心してください。

フォークリフトの資格が役に立つ

繊維工場では原料や製品を運ぶ仕事もあるため、フォークリフトの資格を持っていると重宝されます。フォークリフトの資格はかんたんに取得できるので、可能なら取得しておきましょう。。

まとめ

繊維工場での仕事内容や仕事環境、繊維工場での仕事に向いている人、などについて解説してきました。
繊維の活躍分野は今後ますます広がっていきます。そのような繊維をあつかう繊維工場での仕事は、非常にやりがいがあるものです。体力がいらない仕事もたくさんあります。
あなたもぜひ一度、繊維工場で働いてみませんか?

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