2021.02.22

雑踏警備は人が集まる場所に必要不可欠!今後はAIとの連携も必要?

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はじめに

警備にはさまざまな種類があります。そのなかでも、人がたくさん集まる会場で参加者の安全を守るのが雑踏警備の仕事です。過去には花火大会で大きな事故が発生し、被害者が多く出ました。雑踏警備はこのような事故を未然に防ぐために、とても大切な仕事です。この記事では、雑踏警備の仕事の特徴やどのような人に向いているかを紹介します。

雑踏警備は人が集まる場所では必要不可欠な仕事
雑踏警備は人が集まるところで働く仕事

1号から4号までに分類される警備の仕事の中で、雑踏警備は交通誘導と共に、2号警備に分類されています。お祭りやイベント、スポーツの試合など人がたくさん集まる会場で必要とされるのが雑踏警備です。
例えば、ワールドカップやオリンピック、万博などでは多くの警備員が必要とされました。イベント警備、イベント誘導などとよばれる場合もあります。
交通誘導と似ていますが、交通誘導の仕事は車が走る道路や駐車場などで警備をします。一方で、イベント会場の周辺やイベント会場の中など、人がたくさん集まる場所の警備を行うのが雑踏警備です。

人が集まると思わぬ危険もある

せまい場所に多くの人が集まることで、不幸な事故を引き起こしてしまう場合があります。例えば過去には、花火大会で歩道橋に集まった人が雪崩のように倒れてしまい、11名の方が亡くなり、247名の方がけがをしてしまいました。
雑踏警備は人の流れを調整したり、監視することで、このような事故を未然に防ぐ重要な仕事です。人が集まる場所がなくなることはありませんので、そこを警備する仕事は常に需要があります。
また、今後は監視カメラやAIと連携して、人が多く集まる場所での警備に取り組んでいく可能性があります。

雑踏警備会場には有資格者が必要!参加者の誘導を行う
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人の集まりでの事故や混乱を防ぐ仕事

イベント会場やお祭りで行われる警備の目的は、人が集まることで発生する事故や混乱を回避することです。大きなお祭りやスポーツイベント、音楽イベントなどが行われる際には、イベント会場内や周辺で人の誘導や入場できる人数の制限を行います。また、特に混むことが予想される会場では、人が集まりすぎることによって渋滞が発生してしまわないように、立ち止まらないように声かけをしたり、進行方向の制限をしたりします。
警察官の例ですが、サッカーのワールドカップの際に話題になったDJポリスは、人が集まる場所で事故が起きないようにするために、警備の仕事として声かけを行っていました。

検定はあるが全員が資格を持っている必要はない

雑踏警備を行う場合には、イベントの規模や会場の広さによって決められた人数の雑踏警備業務検定の合格者が必要です。必要な人数がいれば、それ以外の人は資格を持っていなくても問題ありませんので、未経験の人でもイベント会場などでの警備を担当できます。

雑踏警備ではいろいろな場所で働ける!資格を取れば正社員を目指せる
にぎやかな場所で働きたい人におすすめの仕事

イベントやお祭りなど人が集まる場所で行われる警備の仕事は、毎日同じ場所や会場で働くことは多くありません。イベントが開催される日、会場で警備を行うからです。一つの場所ではなく、いろいろな場所で働きたい場合には、おすすめの仕事です。
人が多く集まる場所で仕事をするため、一人で警備をすることはできません。一緒に警備をする仲間と連絡を取り合いながら、チームを組んで対応することが多いです。一方で、割り振られた範囲では一人で対応しなければならないこともあるため、事故が起きないように責任感をもって取り組む必要があります。
国際的なイベントや人が多く集まると想定されるイベントでは、警察と協力しながら警備をすることもあり、とてもやりがいのある仕事です。

キャリアアップを目指すなら資格取得を

雑踏警備の仕事でキャリアアップを目指したい人は、雑踏警備業務検定に合格しましょう。警備会社に所属していれば、講習と検定の合格で資格を取れます。警備の会場には資格をもっている人が必ず必要になるため、正社員になることもできます。

雑踏警備は未経験者でも状況に合わせて行動できれば活躍できる
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責任感とコミュニケーションがカギ

雑踏警備は、イベント会場に集まっている人がイベントを楽しむために必要な仕事です。事故を発生させないように、責任感をもって仕事をできる人が向いています。また、チームでコミュニケーションを取りながら協力して警備を行うため、人と一緒に仕事をしたい人におすすめです。
未経験からでも取り組みやすく、会場に来ているお客さまとコミュニケーションを取ったり、状況に合わせて対応したりできれば、高い評価を得られます。
キャリアアップを目指したい人は、雑踏警備検定の2級、1級と取っていくのがおすすめです。資格を取ることで警備をする会場の警備責任者になることもできるため、活躍の場が広がります。

近年ではITの知識も需要がある

ここ数年で監視カメラやAIが使われることが増えているため、ITの知識を持っている人が多く求められています。また、女性が多いイベントでは、すでに多くの女性警備員が活躍しており、今後も女性警備員は多く必要になっていきます。

まとめ

雑踏警備では、多くの人が集まる大きなイベントで起きてしまう可能性がある事故を、発生する前に防ぐための警備です。さまざまなイベントで参加者に安全に楽しんでもらい、成功をさせるためには必要な仕事です。責任感がありチームで仕事をするのが得意であれば、未経験者でも活躍できます。オリンピックやサミットなど、大きなイベントの成功に貢献したい場合には、おすすめの仕事です。