2021.07.28

溶接の仕事内容とは?きついこともあるけれどやりがいのある仕事!

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はじめに

溶接の仕事は、暑くきついイメージがあります。しかし実際には、整備された環境が用意されており、働きやすい職場が多いです。また、建物のベースや自動車の骨組みなど、重要な部分を作るやりがいのある仕事です。この記事では、溶接の仕事や資格、仕事をする場合に作業する環境などについて紹介します。

溶接とはどのような仕事?

溶接とは、金属に熱を加えて溶かし、溶けた部分が混ざり合った状態で固まることで部品を接合する作業です。建築や自動車、機械などを作るためには欠かせないスキルで、溶接を行う人のことを溶接工とよびます。

溶接の基本知識を知ろう!

溶接にはどのような種類があるのでしょうか。溶接は、融接、圧接、ろう接の3つに分類できます。
融接は、溶接の中でも代表的な方法で、溶接をしたい部分に熱を加えて溶かして混ぜ合わせます。それを冷却することで固め、接合させる方法です。アーク溶接やガス溶接、レーザー溶接など、電気やガスなどを使って金属を溶かす方法が融接にふくまれます。
圧接は融接とは異なり、金属が液状になるまでは溶かしません。固相という、溶けてはいるけれど固体の状態を保てるところまで加熱し、その状態で接合したい部品に圧力をかけて接合させます。ガスや、部品をこすり合わせることで発生する摩擦熱、通電による発熱などで金属を高温にし、機械などを用いて圧力をかけます。
ろう接は、接合したい金属よりも低い温度で溶けるろうを使用して、金属を接合する方法です。代表的なものでは、電子回路などで使われるはんだ付けがあります。
これらの溶接作業は、人が手作業で溶接する場合と、ロボットを用いて溶接する場合があります。ロボットを使う場合には、どのような手順で溶接するかを指示するデータを作成し、ロボットに読み込ませることで、安全に溶接をすることができます。

溶接が必要になる現場

溶接はさまざまな場所で必要ですが、特に自動車や機械などの製造現場、また、ビルなどの建設現場で多く用いられています。
建設現場では、鉄骨を溶接することで、高い強度のベースを作れます。また自動車工場では、ボディを組み立てるライン作業の中でロボット溶接が行われます。また、機械の製造現場でも、自動車工場と同様に組み立ての段階で溶接が必要です。
このように、溶接作業はさまざまな場所で用いられているため、溶接に関する資格があり、業務経験があると活躍の場が増えるでしょう。

溶接工に必要な資格
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溶接工として活躍するためには、アーク溶接やガス鋼溶接など、技能者の資格を取る必要があります。
アーク溶接技能者は、溶接したい部分に溶接棒で電流を発生させ、その熱で金属を溶かして溶接する、アーク溶接をするために必要です。詳しくは、「アーク溶接に必要な資格は?どんな人が取るの?資格があるとできる業務って?」で紹介しています。
ガス鋼溶接技能者は、ガスバーナーで金属を接合するガス溶接を行うために必要な資格です。他にも、ステンレス鋼溶接、プラスチック溶接など、あつかう材料や溶接の方法によって、さまざまな資格が準備されています。仕事の内容に合わせた資格を取ることになります。

溶接の仕事はきつい?

溶接の仕事は、暑かったり、体力的に大変な仕事というイメージがあります。実際に溶接を行うときには熱を使ったり、重いものをあつかうシーンは多いでしょう。そのため、やけどをしたり腱鞘炎になってしまう可能性もあります。また、屋外での作業をする場合、季節によっては熱中症の危険性があるなど、健康面で気をつけなければならない点は多いです。
一方で、溶接工の健康を守るためのルールや環境の整備も進んでいます。多くの職場ではスポット冷房を用意したり、重いものを一人で運ばないルールがあり、安全に作業できる環境が整っています。また、安全面をふくめて、ていねいな教育を行っている職場や、ロボット溶接が導入されている職場は、働きやすい環境が整っています。

未経験者は資格を取得してからでないと溶接の求人に応募できない?
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溶接の仕事をするためには資格を取る必要がありますが、資格を持っていなくてもあきらめる必要はありません。
資格を持っていない人向けにも、溶接の未経験者を歓迎する求人が多く出されています。このような職場では、最初は製品の組み立てなど、溶接の資格を必要としない仕事に取り組みます。そして仕事をしながら、資格を取得するための研修を受けられる職場が多いです。
未経験から就職し、働きながら溶接の資格を取って、手に職をつけられるので、とても魅力的な仕事です。

溶接の仕事が向いている人の特徴とは

溶接の仕事は、どのような人に向いているのでしょうか。
溶接では、小さな部品を溶接することもあるため、細かい作業を慎重に行う人が向いています。ていねいな作業が必要になることも多く、女性の溶接工も増えています。また、手溶接を多く行う職場では、立ち作業や重い金属を運ぶ作業が必要になるため、体力がある方も向いています。

まとめ

溶接の仕事は暑かったり重かったりときつい仕事はありますが、未経験者であっても仕事をしながら資格を取り、手に職をつけることができる仕事です。また、製品の骨組みを作る、建物のベースを作り安全を守るといったやりがいを持って働ける仕事です。

少しでも溶接の仕事に興味を持った方は、自分に合った求人がないか確認してみましょう。溶接の好条件の求人は、アウトソーシングの公式LINEでチェックできます。

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