2021.09.22

住み込みの仕事とは?職種や仕事選びのポイントを解説

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はじめに

雇用先の寮やアパートに暮らしながら働けるのが、住み込みの仕事の特徴。求人情報には、「社員寮あり」「社宅完備」と明記されているケースが一般的なので、気になった求人情報があったら、寮の有無をチェックしてみましょう。また、雇用先によっては無料で社宅や寮を完備しているところも多く、「家賃を浮かせて、貯金ができる」というのも、住み込みの大きな魅力です。

とはいえ、知らない土地での暮らしや、初めての住み込みの仕事だと、不安も多いかと思います。そこで本記事では、住み込みの仕事に興味がある!または、住み込みで働いてみたい!そんなあなたに向けて、住み込み求人を探す際のポイントやコツ、さらにはおすすめの職種や仕事内容をまとめました。

住み込みの仕事のおすすめ職種

一言で住み込みの仕事といっても、その職種は多岐にわたります。以下では、住み込みで働ける具体的な職種をまとめました。自分に合ったお仕事や興味のある仕事を見つけてみてください。

旅館・ホテルのスタッフ

旅館やホテルのスタッフは、住み込みで働けるケースが多いのが特徴。いわゆる「リゾートバイト」と呼ばれる職種です。具体的な仕事内容としては、ポーター(お客様の案内係)や客室清掃員、フロントなどさまざま。「ホテル・旅館の顔」と言われる業務から、目立たないところでお客様をサポートする裏方業務までそろっていますが、基本的にどれも体力を必要とする仕事です。とはいえ休日には周辺の観光が楽しめたり、その土地のグルメを堪能できたり、宿やホテルの食事をまかないとして味わえたりと、リゾートバイトならではの魅力も味わえます。

工場の作業員

ものづくりの仕事にはたくさんの魅力があります。
住み込みの仕事と聞くと、工場の作業員を浮かべる方も多いのではないでしょうか。主な就職先は大手の自動車部品メーカーであるケースが多く、そこで部品の組み立てや検品、加工などの業務を行います。基本的には立ち仕事であることが多いのですが、座り仕事の求人や軽い部品を中心に扱っている工場の求人も。「体力や力仕事に自信がない」という方は、こうした求人を中心に探すと良いでしょう。またミドル・シニア向けの求人も多く、幅広い年齢の方が働けるのも特徴です。

建設業・解体業

建物を建てる、または重機などを使って解体する業種です。重機を使って作業するものから手作業が中心になるものなど、具体的な仕事内容は現場によって異なります。一部の職種を除き、特別な技能や資格が不要なので、未経験者も積極採用しているところも少なくありません。

重機を使って解体作業を行う職種は、「重機オペレーター」と呼ばれるのが特徴。重機オペレーターになるためには、「フォークリフト運転技能者」などの国家資格が必要となります。

マンション・寮などの管理人

マンション・寮の共用部分の清掃や点検を行ったり、各種事務処理や立ち合い業務を行ったりする職種です。キッズスペースやゲストルームなど、共有施設が充実している高級マンションであれば日々の仕事はさらに多岐にわたるでしょう。また、住民からの苦情や要望に対応するのもマンション管理人の仕事です。

新聞配達員

新聞配達員として働くためには、原付バイクの免許が必要です。それ以外に特別な資格やスキル、経験は必要なく、性別・年齢問わずさまざまな方が働ける職種だといえます。朝刊配達であれば起床時間が必然的に深夜~早朝になるため、慣れないうちは辛い思いをすることもあるでしょう。ただしその分仕事も早く終わるため、プライベートの時間を確保しやすいのも特徴です。

農家

農家での仕事は、主に収穫や出荷作業、苗植え作業などがあげられます。家族経営の農家である場合、そのご家族と同じ家に住み込んで働くことになります。また、繁忙期限定の短期求人が多いのも大きな特徴。体力が必要な仕事ですが、農業の専門知識が身につくのが特徴です。農業や一次産業に興味がある方、その分野の専門知識を身につけたい方に向いている職種だといえます。

パチンコ店員

寮を完備しているところでは、住み込みの店員として働くことができます。主な業務内容はパチンコ台やスロット台の清掃や、メンテナンスなどです。「店内のBGMが大音量」「立ち仕事に慣れるまでが大変」という面もありますが、給与待遇が良いところが多いのが魅力。以前までは重たい箱の上げ下げや玉の供給などの力仕事をする必要があり、体に負担がかかりやすい仕事でした。しかしそれらの業務も自動化が進み、体力に自信がない方でも挑戦しやすい求人となっています。「就労環境が心配」という女性も多いかと思われますが、現在は女性スタッフでも働きやすいパチンコ店も増えています。

伝統工芸品の職人

伝統工芸品の職人は、大切な文化の担い手。しかし、後継者不足に悩まされているところも少なくありません。後継者確保のため外部からの人材を受け入れようと、住み込みの求人を出しています。具体的な例としては陶芸や染物、民芸家具の求人があります。物作りに興味のある方、伝統工芸の世界へ入りたいと考えている方に適した求人です。

介護職

介護施設のなかには、職員向けの寮を用意して住み込みの仕事を募集しているところも。食事や入浴、トイレの介助をしたり、リハビリやレクリエーションをサポートしたりと、その業務内容はさまざまです。「人の役に立ちたい」、「介護職の資格や専門知識を習得したい」という方に適した求人だといえるでしょう。業務内容上経験者が優遇されるケースが多いものの、未経験者を対象にした求人も出ています。未経験だからとあきらめず、未経験者向けの求人へ的を絞って探していくのがおすすめです。

得する住み込みの仕事の注目ポイント

住み込みの仕事を選ぶ際は、給与面だけでなくさまざまなポイントに注目する必要があります。特に重要なポイントを、以下でまとめました。

福利厚生が充実しているか

福利厚生は「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2種類に大きく分けられます。前者は加入を義務付けられているもので、各種社会保険などが該当します。後者はさまざまな生活費を会社が一部または全額負担する福利厚生のことで、通勤手当や家族手当、住宅手当などの福利厚生がこれにあたります。社会保険完備なのは前提として、その他の福利厚生がどれだけ充実しているかにも着目しましょう。

自己負担額はいくらか

住み込みの仕事では家賃が無料、または一部のみ自己負担と決まっているケースが一般的です。くわえて、光熱費も無料または一部のみ負担になるところがほとんど。とはいえ、細かい条件は求人によって異なります。自己負担額がどれくらいになりそうか、事前に確認しておくと良いでしょう。「せっかく住み込みの仕事に就いたのに、自己負担のお金が思ったより多い」という状況はできるだけ避けたいものです。

部屋の設備環境

部屋の広さや清潔さ、設備環境の確認も大切です。特に個室なのか相部屋なのか、家具付きか否かといった条件の確認はマスト。「相部屋なのでなかなかくつろげない」、「すでに家具をそろえてしまった」というアクシデントに合わないようにしたいものです。

個室の場合、求人情報には「個室寮完備」、「ワンルーム寮完備」などと表記されています。また、テレビや冷蔵庫、クーラーや照明などの生活家電が備え付けの寮も多いので、しっかりチェックしましょう。生活家電が備え付けだと、すぐに新生活をスタートできるから、安心ですね。さらに、バスルームやトイレ、キッチンなどの設備は共用であるケースがほとんどなので、その点も把握しておきましょう。インターネット環境の確認も忘れずに行います。

立地条件

「周囲の環境はどうか」「どんな交通機関があるか」「コンビニやスーパー、病院は近くにあるか」という立地条件も確認しましょう。交通の便が悪ければ休日の外出が不便になりますし、コンビニやスーパーが近くにないと、ちょっとした日用品の買い足しや食材の買い出しに苦労することが考えられます。

また女性の場合、寮・職場周辺の治安も気になるのではないでしょうか。日中は明るく見えても、夜になると予想以上に暗くなったり見通しが悪くなったりする場所もあります。職場と寮に少しでも距離があるのであれば、寮・職場周辺の街灯の数や見通しの良さなども確認しておくことをおすすめします。

住み込みの仕事をするメリット

住み込みの仕事には、ほかの仕事にはないメリットがあります。なかでも特に大きなメリットが、「家賃を安く済ませられる」ということ。家賃は毎月の出費のなかでも、大きなウェイトを占める費目です。そんな家賃が無料または一部のみ負担となるのは、家計にとって大きな魅力だといえます。家賃が抑えられるぶん生活費も安くなるため、貯金しやすくなるのもメリットのひとつです。

さらに住み込みの求人では、職場の近くに寮や社宅が設けられているケースがほとんど。これによって通勤時間が短くなり、通勤費も抑えられるのも住み込みならではの魅力です。

また住み込み場所や職場が遠方であればあるほど、ちょっとした旅行気分を味わえます。休日に現地の観光スポットへ出かけたりご当地の食事を楽しんだりして、仕事の合間に思い出を作れるのも住み込みならではの魅力ともいえるでしょう。

住み込みの仕事をするデメリット

住み込みの仕事にはさまざまなメリットがある反面、デメリットもあります。たとえば、「仕事とプライベートの切り替えが難しい」という点。「同じ寮に同僚や上司が住んでいる」、「相部屋であるため休日にまで同じ職場の人と顔を合わせなければならない」など、仕事とプライベートを切り分けたい方にとってはデメリットに感じられます。また寮や社宅は会社が指定するため、住まいの選択肢はありません。寮によっては門限や寮内のルールが厳しいところもあり、慣れるまで苦労することも。したがって、「個室か共同部屋か」「家具はそろっているか」「門限はあるか」という点は重要なチェックポイントとなるのです。

住み込みの仕事に向いている人とは

住み込みの仕事は、職種にもよるもののほとんどは経験不問としています。特別なスキルや資格が必要な仕事はさほど多くありませんが、向き・不向きがあるのが特徴。住み込みの仕事に向いている人は、以下のような人です。

フットワークが軽い方

独身者など、フットワークが軽く身軽な方ほど住み込みの仕事に向いています。なかには家族寮や夫婦で入居できる寮をそろえているところもありますが、それでも家族や子どもの転勤・転校手続きが必要となるのは変わりません。その点独身者であれば、最低限の手続きを済ませればスムーズに住み込みの仕事をスタートさせられます。

早起きが苦にならない方

農作業スタッフやホテルスタッフ、新聞配達員などの職種はとにかく体力勝負。くわえてシフトが変則的であったり、深夜~早朝からの勤務となったりすることも少なくありません。体力にある程度自信があり、早起きが苦にならない方であれば早いうちから仕事に慣れることができるでしょう。

程よい距離感をもって人と接することができる方

住み込みの現場では性別や年齢、経験の有無を問わずさまざまな人が働いています。誰にでも程よい距離感をもって接することができる方、コミュニケーション能力がある方に向いている仕事だといえます。

明確な目標がある方

「その職種の専門知識やスキルを身につける」、「貯金を〇〇円貯める」など、明確な目標がある方にも向いています。住み込みの仕事は貯金しやすく生活環境が整っている反面、寮内規則や人間関係など独特の特徴もあります。これらの特徴も受け入れながら、目標に向かっていける方ほど住み込みの仕事を楽しくこなせるでしょう。

プライベートよりも人との距離を重視したい方

住み込みの仕事では、業務時間外であっても上司や同僚との距離が必然的に近くなります。「休日は皆で楽しみたい」、「コミュニケーションを大切にしたい」という方は、住み込みの仕事に向いています。

変化を楽しんで仕事ができる方

職種によっては配属先が変わったり、季節によって勤務先が変わったりするケースもあります。そんな変化も楽しんで受け入れられる方であれば、住み込みの仕事も苦にならないはずです。

住み込みの求人を探す方法は?

住み込み・寮付きの求人を探す際は、専用の求人サイトを使うのがおすすめです。こちらの「はたらくヨロコビ」では、全国の寮付き求人情報を探すことができます。探せる職種も工場での製造業務からサービス業、オフィスワークなどさまざまです。

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