2021.10.18

メーカーとはどのような業界?製造業との違いはある?

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はじめに

メーカーと聞いてどのような業界を思い浮かべますか?メーカーといっても作っている製品の分野はとても幅広いです。また、メーカーと製造業にはどのような違いがあるのでしょうか。この記事ではメーカーの種類や主な職種、向いている人、魅力についてお伝えします。

メーカーってどんな業界?製造業との違いはある?

メーカーと製造業はほぼ同じ意味です。一般的にメーカーとは、食品や自動車、住宅、医薬品といった製造業界を指し、「製造業」とよばれます。たとえば、食品メーカーや自動車メーカー、住宅メーカー、医薬品メーカーといったように製品によって分類されるのです。

メーカーの種類
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「メーカー」とよばれる範囲は広く、関連している製品により3つに分類されます。

・素材メーカー

主に鉄鋼メーカーや化学メーカーなどが該当します。具体的な製品は、鉄鋼や化学素材、ゴム、樹脂といった製品の素となる素材です。

・部品メーカー

部品メーカーは素材メーカーが作った素材を使用し、部品を作るメーカーです。たとえば、スマートフォンに含まれている電子部品や自動車のタイヤなど、製品の部品があげられます。

・加工メーカー

加工メーカーは主に、自動車メーカーや食品メーカーが該当します。素材メーカーで作られた製品の加工や、部品メーカーの部品を組み合わせて新たな製品を製造します。たとえば、自動車やスマートフォン、テレビなどです。一方、大手化粧品メーカーや大手製薬メーカー等は素材作りから製品加工までをすべてひとつの会社でおこなっています。

またメーカーの種類は、顧客によっても2つに分類できます。

・BtoB型

BtoB型は企業向けに製品を販売する企業です。BtoBのBとはBusinessを指し、企業(Business)から企業に(to Business)製品を販売することを意味しています。たとえば、素材メーカーや部品メーカーの大部分は製品の販売が企業向けです。また、日本の素材メーカーは特定の分野でトップクラスの技術力があり、市場で大きなシェアを持っている企業も多いです。

・BtoC型

BtoC型は消費者向けの製品を販売している企業です。BtoCのCとはCustomer(消費者)を指し、企業(Business)から消費者に(to Customer)製品を販売する企業になります。たとえば、スーパーやコンビニで売られている商品などを製造しています。また、多くのBtoC型の企業はCMやWeb広告など一般消費者向けに広告を出しています。

メーカーの主な職種
・営業

営業は自社の製品を売り込む仕事です。素材メーカーや部品メーカーの営業は部品や素材を必要としている加工メーカーに営業します。一方で加工メーカーの営業は小売や商社へ自社製品の販売、提案をおこないます。そのため、一般消費者への営業はほとんどありません。

・商品企画

商品企画は市場の動向を分析、調査して新しい製品の企画や既存商品の改良をおこなう仕事です。メーカーの中でも注目されやすい職種です。

・研究開発

研究開発は商品企画と連携し、新しい製品の開発やすでに発売されている商品の改良をおこなう仕事です。

・生産管理

生産管理は生産計画(スケジュール)にもとづいて製品を出荷するため、製品の生産量や品質を管理する仕事です。また、管理だけではなくスケジュールの作成もおこないます。

・資材調達

資材調達は製品を作るのに必要な素材を国内外から買い付ける仕事です。商社と協力した買い付けや、独自の買い付けルートによる仕入れなど、仕入れ方法もさまざまです。

・製造

製造は工場で実際に製品を作る仕事です。組み立てや加工、検査などの仕事があります。

・宣伝や広報

宣伝や広報は企業や製品の情報を発信する仕事です。主にイメージアップのための宣伝活動をおこないます。

メーカーに向いている人
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それぞれのメーカーによって求められる人物像は変わります。

・食品メーカー

食べるのが好きな人が向いています。なぜなら、新しい商品の企画やマーケティング活動をおこなう上で「食」に対する興味が重要だからです。また、誠実な人も向いています。食品メーカーの場合、食品の品質不良を一度でも起こしてしまうと、消費者への信頼を損ねる可能性があるためです。そのため、食品の安心、安全を考えた行動が求められます。

・自動車メーカー

自動車メーカーはものづくりが好きな人に向いています。人々の暮らしや社会を支える製品に関われるので、やりがいにもなるでしょう。また、チーム単位で協力しながら仕事を進められる人も向いています。自動車を作り上げるには、社内外のメンバーとの連携が欠かせません。そのため、いろいろな人とコミュニケーションを取りながら仕事を進めるスキルが求められます。

・電機メーカー

電気メーカーは手先が器用な人にうってつけです。精密機器の扱いも多く、手先が器用であるほど、仕事を進めやすいからです。また、数字の扱いが得意な人も向いています。電気系の開発や設備の取り扱いには、数学の知識を活用することが多いためです。

・化粧品メーカー

化粧品メーカーはトレンドに敏感である人におすすめです。化粧品は常に新しい商品が世の中に出回っています。そのため、最新情報に対して常にアンテナ張り巡らせる必要があるためです。また、自社製品に愛着を持ち、開発や研究に取り組める人も向いています。

メーカーの仕事の魅力って?

メーカーの仕事は未経験でも就業しやすいです。中でも製造は、多くの場合、初心者でもはじめやすいようにマニュアルも完備されています。また、頭を使う仕事もあります。商品企画や研究開発では、実際にアイデアを出しあって製品を作るため、創造力が不可欠です。職種によっては高収入も期待できます。

まとめ

メーカーには多様な職種があり、求められる人材も多岐にわたります。未経験者の求人もあり、興味のある業界の求人を探してみてはいかがでしょうか。メーカーの求人情報はアウトソーシングの公式LINEでも紹介しています!