2021.12.23

製造と加工は意味がちがう?それぞれの役割とは

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はじめに

製造や加工はどのような仕事なのか疑問に思う方はいませんか?実は製造と加工では仕事内容に大きなちがいがあります。
この記事では製造と加工のちがいや仕事のやりがい、仕事の例、取得できる資格、向いている人と向いていない人について紹介します。

製造と加工のちがい

製造とは、工場や作業場で機械製品などを組み立てたり加工したりする仕事の総称です。たとえば、部品を組み合わせて自動車を製造したり、金属を加工してネジやばねのような部品を作ったりします。
加工は、金属などの原材料を設計図通りに作り上げる作業です。たとえば、旋盤やフライス盤などを使用して、金属やプラスチックを目的の形に近づけていきます。つまり、製造は「ものを作り上げる仕事」であり、加工は「製造する工程のひとつ」となります。また加工の他に、切断、塗装、組み立て、検査も製造の工程に入ります。

食品における製造と加工のちがい
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食品業界における「食品の製造」は食品に手を加えて、料理や食材を作ることです。たとえば、豚肉の塊でベーコンを作ったり、魚でかまぼこを作ったりなどになります。
一方「食品の加工」は食材を料理や食材にする上で、作りやすいようにする処理です。ブロック肉をベーコン用にカットしたり、魚をかまぼこ用にミンチしたりと、調理過程を指します。

製造・加工業のやりがい

製造業や加工業のやりがいはさまざまです。
たとえば、製品を世の中に送り出せます。あなたの手がけた製品が、スーパーマーケットや家電量販店などで販売されているのを見ると達成感があるでしょう。
また作った製品が世間から高く評価されているとモチベーションが上がります。さらに人や社会の役に立つことで、嬉しい気持ちにもなるでしょう。
外からの評価だけでなく、自分のスキルアップも大きなやりがいです。製造業の仕事は未経験者でもチャレンジしやすく、コツをつかめばすぐにスキルアップできます。

製造・加工業に経験は必要? 取得可能な資格とは
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・経験の有無

製造業や加工業は、未経験者や高齢者でも始めやすく、男女も問わない仕事です。
また、業務を通して、製品に関する知識や製造技術も身につきます。これらの技術はひとつの工場だけではなく、他の業種の工場でも応用できるスキルです。そのため、未経験だからといって不利にはなりません。
一方で経験が求められる仕事もあります。その場合は、求人欄にスキルの有無や経験者などの内容が記されています。求人の内容をしっかりと確認してみましょう。

・取得可能な資格

働く工場や職種によっては資格の取得もできます。
たとえば、技能職であれば機械加工技能士やマイクロソルダリング資格、アーク溶接作業者、アルミニウム溶接技能者などがあります。スキルの高い技術者はどのような現場であっても重宝されます。興味があれば技能資格の取得も考えてみてください。
さらに管理者向けの資格もあります。危険物取扱資格や安全衛生管理者資格です。工場の現場ではガソリンや化学薬品が使用されるためです。
このように、製造業や加工業では資格を取得しながら自分のスキルを高めていくチャンスがたくさんあります。

製造・加工業のやりがい
・製造工場

製造工場のひとつは自動車製造工場です。
工具や機械を使用して車を組み立てます。たとえば、金属をプレス加工してボンネットを作ったり、マシンオペレーターとして機械の操作をするなど、さまざまな仕事があります。
電子機器製造工場も同様に、パソコンやスマートフォンなどの精密機器の組み立てなどをおこないます。精密機器は細かなちりやほこりも不具合の原因になるためクリーンスーツを着てクリーンルームで作業するケースもあります。
食品系の製造工場はコンビニやスーパーで売られている食品や飲料を製造します。たとえば、冷凍食品やパン、おにぎり、お弁当などを作ります。

・加工工場

金属加工工場は、自動車や電子機器などの製造に必要な金属部品を加工します。旋盤や溶接、プレス加工、鍛造などをおこなうのです。
食品加工工場では、食材を加工します。たとえば、肉や野菜、魚のカットなどをして、食品を製造しやすいよう加工します。

製造・加工業に向いている方の特徴

製造業や加工業に向いている方の特徴のひとつは、製品ができる過程を楽しめる性格です。自身の手で製品を一から作り上げるため、ものづくりが好きな方にはかけがえのない経験になります。
さらに、作業手順や注意事項を守りながらコツコツと作業できる方は重宝されます。製品を加工する際に、順番通りに地道な作業が求められるからです。精密機器の取り扱いや図面通りに作り上げる加工、衛生面に気を付ける食品工場など、細かいところまできちんと目を通せるていねいな仕事が重要になります。根気のいる作業であっても最後までやりとげる力が大切なのです。
その他にも工場での作業は個人での作業が多いため、一人での作業が好きな人は向いています。また、未経験から稼ぎたい人にも向いているでしょう。

製造・加工業に向いていない方の特徴

製造業や加工業には向いていない方もいます。
たとえば、飽きっぽい性格の方です。工場での作業は同じ作業や似たり寄ったりの作業の繰り返しとなるため、毎日変化する仕事をしたい方には向いていないでしょう。
また、細かいことを気にできない方も苦労するかもしれません。作業手順や注意事項を守りながら仕事をしなければならないからです。おおざっぱな仕事をするとミスも増えますし、周囲のメンバーにも迷惑をかけてしまいます。自分自身で手順通りできているか、注意事項を守れているかを確認できる自己管理が求められるのです。
その他にも、職場でコミュニケーションをとりたい方は一人作業が多いと辛いかもしれません。また、工場の多くは交替制勤務のため、規則正しい生活を求める方には厳しいでしょう。

まとめ

この記事では製造と加工のちがいや仕事のやりがい、仕事の例、取得できる資格、向いている人と向いていない人について紹介しました。製造と加工は同じ意味ではなくそれぞれの仕事内容は異なります。「あなたは製造と加工どちらがやりたいのか」から考えて、ものづくりの求人に応募してみましょう。製造・加工業に就職や転職をしたい方は、ぜひ求人をチェックしてください。
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