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メーカー(製造業)の種類や職種を解説!就職・転職を成功させるポイントとは

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メーカー業界とは、製品の製造を行う企業全般のことです。「製造業」「ものづくり」という言い方をされることもあり、メーカーの仕事に携わるのはエンジニアや職人だけではありません。企画や生産管理、研究、営業などさまざまな職種の人が働いているメーカー業界について、具体的な内容や種類を確認していきましょう。


メーカーとは?

メーカーと呼ばれているのは、もの(製品)を生産・製造している企業のことです。いわゆる「製造業」とよばれる企業がこのメーカーにあたり、製造されているものによってメーカーは更に細かく分類されていきます。
・機械
・自動車
・化学製品
・アパレル
・食品
大きく分けてもこれだけの種類のメーカーがあり、更に細かくジャンルを分けていけばメーカーの種類は膨大な数になります。素材の加工から組立までを全て自社で行っているメーカーもあれば、他のメーカーが作っている素材・部品を自社内で組み立てている企業もあります。製造しているものの種類だけではなく、製造のどこからどこまでを担っているかといった点でも、メーカーは多種多様です。
ただし例外として、つくっているものが不動産の場合は「建築・建設業界」、ITソフトやアプリケーションなどは「IT業界」として認識されています。不動産やIT系のもの以外を生産している企業であれば、ほとんどがメーカー(製造業)という認識になっています。
また、メーカーは顧客層の違いによって以下の2種類に分類されています。

BtoB型

BtoB型のメーカーは、企業を顧客として製品を製造しています。素材や部品を製造するメーカーとして知られることが多く、一般消費者向けに製品を作っているわけではないため、知名度はあまり高くありません。ただし特定分野に関してトップクラスの技術を持っていることや、長い実績を培っていることも多いため、世界的に大きなシェアを占めているBtoB型メーカーもあります。

BtoC型

BtoC型のメーカーは、一般消費者を顧客として製品を製造しています。加工メーカーの一部企業がBtoC型にジャンル分けされており、作っているものがイメージしやすいことや、一般消費者に対して広告を打っていることから高い知名度があります。人気もあるため学生の就職先としても選択肢にあげられることが少なくありません。

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メーカーの主な種類

原材料に加工を施し、製品を製造するというのがメーカーの仕事です。日本の産業におけるメーカー業界はとても重要であり、経済産業省が公開している「デジタル技術の進展とものづくり人材育成の方向性」では2018年時点で日本のGDPのうち約20%を製造業が占めているというデータが公開されていました。また、製造業に携わる人口についても減少しているものの、就業者総数の15.8%が製造業で働いていることがわかっています。

日本の産業を力強く支えているメーカーにはさまざまな種類がありますが、大きく分類するのであれば製造工程によって以下の種類があげられます。

素材・部品メーカー

製造工程は、大きく上流・中流・下流の3つに分けることができます。そのうち上流工程にあたるのが素材メーカー、中流工程にあたるのが部品メーカーです。例えば鉄鉱石から鉄をつくったり、石灰などを用いてガラスを作ったりといった、さまざまな製品の大元となる素材を作っているのが素材メーカーです。木材から紙を作っている製紙メーカーや、鉄鉱石から鉄を作る鉄鋼メーカーをはじめ、ゴムや樹脂、化学素材などさまざまな素材を生み出すメーカーがあります。
部品メーカーは、素材メーカーが作った素材を元にして、製品を作るために必要な部品を製造する企業です。例えば素材メーカーが製造したゴムを使用して、タイヤを製造しているのが部品メーカーにあたります。電子部品や金属製品といった製品の一部を製造する役割を担っており、「金属部品メーカー」や「電子部品メーカー」など、作っている部品の種類によってさまざまなジャンルが存在しています。上流と下流を繋ぐ重要な存在と言えるでしょう。

加工・組立メーカー

上流工程である素材メーカー、中流工程である部品メーカーなどが製造したものを使用して、最終製品の製造過程が下流工程である加工メーカーの役割です。素材や部品を組み立てたり加工したりするのが仕事であり、自動車や家電、食品、アパレルといったさまざまなものを製造しています。加工・組立メーカーが製造したものの多くは一般消費者が手に取るものであり、テレビCMやネット広告などで高い知名度をもつメーカーが多くあります。

総合メーカー

総合メーカーは、研究から開発・生産・最終加工までの全ての工程を自社で一貫して行っている企業のことです。素材や部品の製造といった上流工程から、最終的な加工・組立を行う下流工程まで、全て自社で一貫しています。大手化粧品メーカーや医薬品メーカーにはこのタイプが多く、総合メーカーは知名度も高い傾向があります。自社独自のブランド力を重視した製品開発が特徴です。

メーカーの仕事内容

ものを生産・製造するメーカーにはさまざまな種類の企業・仕事内容が存在しています。業界としては「メーカー」で一括りにできますが、実際にこなす仕事や職場の雰囲気はそれぞれで異なります。就職・転職先を探す際には、メーカーといわれる企業で具体的にこなされる仕事内容を把握しておくといいでしょう。

基礎研究

基礎研究とは、次世代向けの新製品を開発するための技術研究を行う仕事のことです。製品開発やビジネスに直接つながるわけではありませんが、企業は研究に投資することで将来的なメリットを多く得られます。行う研究がどのような産業分野で役立つのか、というビジョンを踏まえた上でプロジェクトチームを組み、地道なトライアンドエラーを繰り返して研究を行います。
研究職として仕事に就けるのは、専門的な知識や学歴に富んだ人です。ただ学術的な知識が豊富なだけではなく、可能性を見出すためのセンスや判断力といった人間性をはじめ、チームで協力するための協調性やコミュニケーション能力も求められます。

企画・商品開発

市場のニーズを調査し、既存商品や競合他社について分析などを重ねながら、新商品のプロジェクトを企画します。「売れる」商品とは何か、具体的な形にして落とし込むのが仕事であり、トレンドや消費者の嗜好を汲み取った上で流通経路や販売戦略なども練っていきます。営業や生産部門など、企業内のほかチームと連携も必要です。
情報収集能力や分析能力が求められる仕事である他、マーケティングの知識も求められます。自社商品への理解や業界についての経験が必要なため、ある程度の経験を積む必要があります。

資材調達

商品の製造計画がある程度できあがったら、各製造現場工場からのニーズを取りまとめて必要な資材を調達します。製造に必要な素材であれば国内外を問わず、多くの商社と連携しながら買いつけを行います。独自のルートで仕入れることもあり、コミュニケーション能力やとっさの判断ができる柔軟性も求められるでしょう。

生産管理

商品の品質と生産量のバランスを保つための、さまざまなマネジメント業務を担うのが生産管理です。事業計画や営業からの要望に応えるため、バランスの取れた製品の生産ペースをコントロールしなければなりません。売れているタイミングで生産数を増やし、在庫が増えすぎないように調整するという大前提のもと、生産ラインの稼働や原材料の仕入れ、人員計画を練っていきます。
俯瞰で物事を判断できる幅広い視野が求められる仕事で、「縁の下の力持ち」的な重要な役割です。製品への理解とコストについての知識、リーダーシップなど、人間的なスキルや特性が求められるでしょう。

製造

メーカーとして、実際に製品を製造するための仕事をする職種です。それぞれメーカーがもつ工場などの生産ラインで、調達された素材や部品を加工・組立して製品を作り上げていきます。単調な作業であれば資格や経験などがなくてもチャレンジできますが、複雑な作業の場合には免許や資格が必要になる場合もあります。職人的な技術が求められる場合には、ベテランから若手への技術継承がより重要になります。

メンテナンス

製品を完成させるために必要な生産ラインに不具合が生じないよう、点検・整備作業を行う仕事です。製品の品質レベルや生産性を保つために必要な役割で、品質管理の中でも特に専門的な知識・技術が必要とされます。自社製品だけではなく、製造ラインや工場内の機械などに対する深い理解も必要でな仕事です。

宣伝・広報

自社から販売する製品をより多くの顧客にアピールするため、マスメディアやインターネットなどを駆使して宣伝・広報を行います。テレビやWEBに広告を打つだけではなく、販促イベントの企画運営を行ったり、SNSを活用して効果的に情報発信を行ったりといった業務も含まれています。自社製品に関するアピールだけではなく、メーカーとして自社そのもののイメージアップにつなげる活動も行う必要があります。

営業

営業はどの企業にもある職種で、自社製品やサービスを売り込むのが仕事です。メーカーの営業は自社が製造した製品を顧客に売り込むのが仕事で、BtoBの上流・中流メーカーであれば下流メーカーに、BtoC企業であれば小売チェーンや商社などに営業を行います。いずれの場合も、メーカーの営業は一般消費者を相手に直接的な営業活動を行うことはほとんどありません。
顧客側のニーズを的確に汲み取った上で、合致する商品を提案するスキルが必要になります。もちろん自社商品に対する豊富な知識と理解も欠かせません。

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メーカーへの就職・転職を成功させるポイント

メーカーにもさまざまな種類の企業や職種があり、単に「メーカーへの就職・転職が希望」といっても、その中から自分にぴったりの仕事を見つけることは簡単ではありません。メーカーへの就職・転職を目指すのであれば、職場選びのための以下のポイントを押さえておきましょう。

業界研究・企業研究をする

メーカーに入社するのであれば、業界研究や企業研究は必須です。製造業ではどんな仕事があるのか、仕事を行うためにはどんなスキルや知識が求められているのかといった点をはじめ、入社を考えている企業の特徴までしっかりリサーチしておきましょう。企業がメーカーとしてどのような製品や素材・部品を作っているのか、作った製品をどんな顧客に売っているのかなどを事前にチェックしておきます。
ターゲットとしている顧客層や、企業がアピールしている強みなどを把握しておくことによって、志望動機に説得力が生まれます。

・志望企業と競合他社のWEBサイトを見比べる
・業界に関するニュースを読む
・企業のビジョンや財政状況についてチェックする
・会社見学に行く

上記のように、業界研究・企業研究のための方法はさまざまです。志望企業と同じ業種の競合他社のWEBサイトを比較し、「なぜこの会社を選ぶのか」という理由を明らかにしましょう。業界に関連したニュースを読み込めば、より志望企業の方針について理解も深まります。
企業のビジョンと自分の考えが一致していればそれだけで立派な志望動機として成立しますし、財政状況やビジョンを把握しておけば入社後のミスマッチも防ぎやすくなるでしょう。最もシンプルかつ効果的なのは、事前にアポを取って会社見学に行き、社内の雰囲気や仕事内容を自分で見聞きして確かめることです。
実際に製造業への就職を希望する大学4年生は、大学3年の9月以前から業界や企業に関する分析を開始していることがわかるデータが公開されています。
参照:志望業界別の集計│内閣府

転職エージェントの活用

転職エージェントは、プロのキャリアアドバイザーからカウンセリングを受けたり、就活・転職を希望する人向けに求人を紹介してもらったりするサービスです。エントリーシートの作成や面接対策などのさまざまなサポートを得られるため、志望業界・企業への入社を目指す上で心強い存在になるでしょう。
特にメーカーは業種・職種が膨大にあるため、自分で客観的に適職を見つけることは困難です。プロのキャリアアドバイザーを頼ることで、自分に向いている職種や職場を見つけるアドバイスを受けたり、企業や業界研究のための情報を教えてもらったりできますよ。
各転職エージェントでは取り扱っている求人数や就職率を公開しており、中には転職後の定着率97.5%を強みとするエージェントもあるなど、就職活動後のサポートまで徹底しているサービスもありますよ。

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