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組立・組付けとは?それぞれの違いや仕事内容・給料相場について紹介

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組立と組付け、言葉は似ていますが、作業内容に違いはあるのでしょうか。実はこの2つは、作業自体はほとんど同じなのですが、取り扱う製品や部品に違いがあるのです。
この記事では、ものづくりが好きな人のお仕事探しに役立つよう、組立・組付けの作業内容や工程、資格について詳しく紹介します。

【目次】

■組立・組付けとは?

・組立・組付けの主な違い

・加工との主な違い

■組立・組付けの主な仕事内容

・自動車部品の組立

・産業用機器の組立

・電子機器の組付け

・プラスチック製品の組付け

■組立・組付けの作業形態

・ライン作業

・ワンオペ作業

■組立・組付けの勤務形態

■どんな人が組立・組付け作業に向いているの?

・ものづくりが好きな人

・繰り返し作業ができる人

・黙々と作業ができる人

・細かい作業が得意な人

■組立・組付け作業に役立つ資格はあるの?

・電気機器組立て技能士

・マイクロソルダリング技術資格

・仕上げ技能士

・機械保全技能士

・油圧装置調整技能士

■はたらくヨロコビが取り扱う組立・組付け作業

・給料相場

・主な仕事内容


組立・組付けとは?

私たちが生活していく上で普段使用しているモノは、自動車などの大きなモノから、家電製品や時計、電話など小さなモノまで、全てがいろいろな部品の組み合わせでできています。小さな部品から大きな部品まで、それぞれが製品を作るのに必要な部品です。たった1つ欠けても、製品は完成しません。
工場での組立および組付け作業は、部品を組み合わせて製品を完成させていく製造工程の中の、1つの工程作業です。
では、組立と組付けに違いはあるのでしょうか。ここでは、組立と組付けの違いや仕事内容を詳しく説明します。

組立・組付けの主な違い

求人サイトを見ると、工場勤務の中に組立作業と組付け作業に分かれて表記されていますが、どんな違いがあるのでしょうか。実はこの2つは、仕事自体はほとんど同じなのですが、実際の作業や扱う製品に違いがあるのです。
それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。

組立とは?

組立とは、組立図面通りに部品を組み合わせ、1つの製品に仕上げていく工程です。建物や飛行機、船などの大きな製品から家電製品まで、組立はあらゆる製品づくりに必要不可欠な作業といえます。組立で取り扱う部品は、主に大型~中型部品です。例えば、自動車や自転車の部品を組み立てて製品を完成させることがあげられます。

組付けとは?

組付けは、部品やパーツを取り付けていく作業です。ゼロから作り上げるのが組立であれば、組付けは組み上がっている製品にユニットや部品を取りつけることを指します。例えば、自動車にカーナビやオーディオをつけたり、自転車にヘッドライトやテールライトをつけたりします。また、組付けは小型部品の取り扱いや軽作業を指すこともあります。

組立と組付けの違いは求人によって異なる

作業内容はほぼ同じですが、前述したように取り扱う部品や製品に違いがあります。組立は大型製品・部品、組付けは小型部品を組み合わせる作業です。工程にも違いがあり、ゼロから製品を作り上げる作業を「組立」、完成に近い製品に部品を追加する作業を「組付け」という場合もあります。ただ、メーカーや現場によって組立と組付けの定義が違うこともあるので、求人情報や面接できちんと確認しましょう。

加工との主な違い

加工とは、金属やプラスチックなどの材料に手を加えて、設計図通りの形状に仕上げていく作業です。「加工」も「組立」も「組付け」も、製品の製造過程の中の、それぞれ重要な工程になります。
「加工」した部品を別の部品に取り付けて新たな部品を作り上げるのが「組付け」で、組付けによってできた部品を組み合わせて製品を完成させるのが「組立」とイメージすると、わかりやすいでしょう。

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組立・組付けの主な仕事内容

組立・組付けの違いを説明してきましたが、ここでは具体的な仕事内容をいくつか紹介します。

自動車部品の組立

自動車部品の組立は工程から成り立っており、メーカーや車種により違いはありますが、50~100以上の工程があるといわれています。自動車の組み立てにはライン生産方式が用いられており、動き続けるベルトコンベアの上を流れてくる部品や車体を扱うので、作業には集中力が必要です。しかし、一人の作業員が行う作業は少なく設定されているので、未経験者でも問題なく取り組めるでしょう。
組立工程は次のようになります。

1.エンジン部品を組み立てて、完成したエンジンを車体に取り付ける。
2.車体を構成するフレームやシャシー、サスペンションを組み立てる。
3.ブレーキ部品や、エンジンからホイールまでのドライブトレイン部品を組み立てる。
4.タイヤとホイールを組み立て、車体に取り付ける。
5.外装パネル、内装部品、配線や配管類などの最終組立をする。
産業用機器の組立

産業用機器とは、化学、建設、農業など多岐にわたる分野の産業現場で、人間の作業の補助や代行をする機械のことです。例えば、人間の腕に似たアーム型ロボットや人間と共同で作業を行う協働ロボット(コボット)などがこれにあたります。これら産業用機器の組立工程は、設計図や図面をもとに部品を正確に組み合わせることが重要です。作業は個人で行うこともあれば、グループでの協力が求められる場合もあります。
特定の工程では専門知識や経験が必要とされることもありますが、図面を読み取る能力があれば、未経験者でも取り組むことが可能です。

電子機器の組付け

電子機器とは電子工学の技術を使った電気製品のことで、カーナビや携帯電話、液晶ディスプレイなど、私たちの日常生活を豊かで快適にするために必要不可欠なものとなっています。
電子機器の組付けでは、ライン上に運ばれてきた基盤に各種パーツを取り付ける作業がメインで、その際にはねじやはんだごてを使用します。小さな部品を取り扱うため、精密さと高い集中力が求められ、細かな作業が得意な人に向いている職種といえるでしょう。

プラスチック製品の組付け

合成樹脂から作られたプラスチック製品はさまざまなシーンで使われており、私たちの生活に欠かせないものです。
このプラスチック製品の組付けは、型取り、切り取り、ウレタンシートの貼り付け作業がメインです。プラスチックは軽量であるため、組付けに従事する場合は性別・年齢を問わず多くの人にとって取り扱いやすい素材といえます。プラモデルやおもちゃを組み立てるような感覚で、楽しんで作業に取り組めるでしょう。

組立・組付けの作業形態

組立・組付けの作業形態は、主に「ライン作業」と「ワンオペ作業」に分けられます。ここでは、ライン作業とワンオペ作業それぞれの作業形態について紹介します。

ライン作業

ライン作業は、ベルトコンベアで流れて来る部品の組立・組付けを行う、いわゆる流れ作業です。ほかのスタッフと一緒に一定のテンポとスピードで作業をするので、一人の手が止まったり遅れたりすると全体に影響が出てしまいます。
複数の人で組立・組付けを分担し、特定の工程だけを繰り返すため作業としては簡単で、経験がなくても慣れてしまえばスムーズにできるようになります。また、力はほとんど必要ないので、力仕事に自信がない人や女性にとっても取り組みやすい作業といえるでしょう。ただし、現場によっては、大きな部品や重い部品を扱う場合もあるので、求人募集の詳細や面接時には確認が必要です。

ワンオペ作業

ワンオペ作業とはライン作業と異なり、複数の部品取り付けから大きい部品や製品の仕上げまでを一人で担当する職人のような作業です。ワンオペ作業は、経験や技術を生かせる作業ともいえるでしょう。コミュニケーションを取るのは苦手だけど、一人で黙々と作業をするのが好きな人や、一連の技術を身につけたいという人は、ワンオペ作業を検討してみるのもおすすめです。

組立・組付けの勤務形態

組立・組付けの勤務形態は工場によってさまざまで、日勤と夜勤が交代で1週間ごとに入れ替わる隔週夜勤の2交代制(週休2日)、あるいは夜勤なし日勤のみ(土日祝日休み)などがあります。
2交代制は、慣れないうちは体がきついと感じるかもしれませんが、一定のリズムがある勤務形態ではあるため、体が慣れると生活も整えやすくなります。また、土日休みを採用する向上が多いので、プライベートの時間も十分に確保できるでしょう。

組立・組付け作業に向いているのはどんな人?

組立・組付け作業は、シンプルながらも集中力や手先の器用さなどが求められる市頃です。では、組立・組付け作業に向いているのはどのような人なのでしょうか。ここでは、組立・組付け作業に向いている人の特徴について紹介します。

ものづくりが好きな人

組立・組付けの作業は、手先を使うものづくりが好きな人に向いています。工具を使いながら大小の部品を組み合わせる作業は、ものづくりの醍醐味ともいえるでしょう。組立・組付けの作業に携わることで、製品を作り上げる過程を知ることもできます。製品が完成した時には、作る喜びと達成感を味わえるでしょう。

繰り返し作業ができる人

組立・組付け、特にライン作業では同じ手順を繰り返すことが求められます。このような単純な作業であっても、高い集中力と忍耐力が必要です。繰り返し行うことで効率を求める意識が生まれ、更に技術が向上し、それが自分の成長と達成感につながるでしょう。組立・組付けの作業は、繰り返しの作業が苦にならない人には特に向いているお仕事です。

黙々と作業ができる人

組立・組付けのライン作業にコミュニケーション能力はそれほど必要ではなく、一人で黙々と作業を進める能力が求められます。手順や指示に従い、目の前の仕事に自分のペースで黙々と作業できる人は、組立・組付け作業での成果を上げやすいでしょう。製品が完成するたびに感じる達成感と充実感は日々のモチベーションにもつながります。

細かい作業が得意な人

部品をゆがんだ状態で組み立てると、製品の不具合や破損・事故のリスクが高まりします。そのため、組立・組付けの作業には精密さが必要です。工具を使用して部品を組み立てる、または組付ける作業は、おおざっぱな人には向いていません。工具を使用しての緻密な作業は、丁寧さと正確さが求められるので、細かい作業が得意な人に向いています。

組立・組付け作業に役立つ資格はあるの?

工場で行う組立・組付け作業には、いくつかの資格があります。作業自体は資格がなくてもできる仕事ですが、資格取得のために勉強することが自身のスキルアップと成長になり、合格することで自信につながります。また、資格を持つことで周りから認められ、信頼を得ることができます。手当がついたり、責任者や監督者に昇格するきっかけになったりと、待遇面でも有利になるでしょう。
ここでは、組立・組付けの作業に役立つ資格をいくつか紹介します。

電気機器組立て技能士

電気機器の組立、調整、検査を行うのが、国家資格の電気機器組立て技能士です。ここでいう電気機器とは家電製品のことではなく、エネルギーを電気に変換する、または電気を別のエネルギーに変換する機器のこと。具体的には、発電機、モーター、変圧器などを指します。

電気機器組立て技能士は、現場での組立作業を指揮する存在になれます。有資格者は優遇されやすく、キャリアアップのチャンスも増えるため、転職の際も有利になるでしょう。電気機器の組立や整備に関心があり、キャリアアップを目指す人にはおすすめの資格です。

マイクロソルダリング資格

マイクロソルダリングとは、パソコンや家電製品に使われている数センチまたは数ミリ単位の細かい部品や配線をはんだ付けする技術のことです。マイクロソルダリング技術者の資格は、一般社団法人日本溶接協会が行う検定試験に合格することで取得できます。
細かい部品や配線などを緻密で正確に接合していくはんだ付けの作業には、手先の器用な人や細かい作業が好きな人が向いています。また、はんだごては高温になり、やけどをする危険性があるので、丁寧で細心の注意をはらって忍耐強く仕事ができる人にも向いているでしょう。
資格は作業員、検査員、品質管理者、指導者など7段階に分けられています。難易度の低い資格から始めて経験を積み、徐々にステップアップすることをおすすめします。

仕上げ技能士

機械の組立作業では、最終的に工作機械で加工・仕上げを行い、手作業で加工・調整して高精度のものにする技能が必要です。近年は工作機械の性能が向上したため、手仕上げの必要性が少なくなってきたといわれていますが、実際の現場ではまだ人の目と手の感触で高精度の手仕上げを行うスキルが求められています。

仕上げ技能士は、このような仕上げ・組立に必要な技能を認定する国家資格です。作業職種には、「治工具仕上げ作業」「金型仕上げ作業」「機械組立仕上げ作業」に区分されています。仕上げ技能士が力を発揮できるのは、精密機器や自動車、医療機器、農業用機械などのメーカーなど幅広い分野にわたります。

機械保全技能士

機械保全技能士とは、工場にある全ての機械・設備の保全活動を担う資格です。工場には製造ラインに直結する発電、配電、ガス、給排水など、多くの種類の機械設備があり、どこか1つでもトラブルが起きると製造ラインに影響します。それを防止して製造ラインを正常に稼働させるために、あらゆる機械・設備の保全活動を行うのが、機械保全技能士の仕事です。
保全活動とは、機械設備のメンテナンス計画の作成と実施、劣化の予測と対応、欠陥の発見と対応、異常事態発生時の各部門への修理対応などを行うことです。また、保全活動の中には情報管理も含まれます。
現場の安全な稼働のために重要な業務を行う機械保全技能士には、幅広い知識や技能、注意力、対応力、判断力などに加えて、コミュニケーション力も必要になります。

油圧装置調整技能士

油圧装置とは油圧を使用して作動する装置のことで、建設機械、農業機械、工作機械、産業車両などの動力源や建築物の免震装置として使用されており、幅広い分野の機械や設備に用いられています。油圧装置調整技能士は、そのような油圧装置の調整技術者を認定する国家資格で、産業を支える重要な役目を担っています。
油圧装置が故障すると製造ラインの稼働に影響が出るため、油圧装置・機器を扱う産業では油圧装置調整技能士が必要です。この資格を取得すると、油圧機器・自動車・各種産業機械メーカー、鉄工所などで多岐にわたる分野で、油圧機器の製造、保全、研究・開発の仕事に携わることができます。

はたらくヨロコビが取り扱う組立・組付けのお仕事

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ここでは、はたらくヨロコビが扱っている組立・組付けのお仕事をいくつか紹介します。ものづくりに興味のある人は必見です!

給料相場

アウトソーシングで取り扱っている組立・組付け業の給料相場は、業種や作業内容にもよりますが、おおむね260,000円~280,000円となっています。
いくつかの加工業と給与例を紹介します。参考にしてみてください。

自動車シートの製造
◯月収例:320,000円~340,000円
◯時給:1,450円~

大型配電盤の配線・部品の組付け作業
◯月収例 190,000円~210,000円
◯時給 1,050円~

精密部品の組立
◯月収例 270,000円~290,000円
◯給与 223,000円~

電子部品の製造作業
◯月収例 240,000円~260,000円
◯時給 1,310円~

液晶パネルの組付けやマシンオペレーター業務
◯月収例 200,000円~220,000円
◯時給 1,250円~

主な仕事内容

組立・組付けのお仕事には、精密機器部品から自動車内装外装など、多種多様なお仕事があります。ものづくりに興味がある、集中力がありコツコツ作業するのが好きなど、自分の適性を生かした働き方をしたい人は、組立・組付けのお仕事も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

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