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マシンオペレーターに向いている人ってどんな人?マシンオペレーターになるには

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マシニングセンタを操作するマシニングオペレーター。専門職だと思われがちですが、未経験者でも安心して働ことができる職業です。
このページでは、そんなマシンオペレーターの具体的な仕事内容、平均年収、マシンオペレーターに向いている人の特徴などについて詳しく解説しています。

【目次】

■マシンオペレーターとは?

・マシニングセンタとは?

■マシンオペレーターの主な作業内容

・材料の運搬

・プログラムの入力

・材料の加工

・機械のメンテナンス

■どんな人がマシンオペレーターの仕事に向いているの?

・ものづくりが好きな人

・機械の扱いが得意な人

・ルーティンワークが得意な人

・几帳面な人

・コミュニケーション力がある人

■マシンオペレーターは女性も活躍できる仕事

■マシンオペレーターに役立つ資格はあるの?

・フォークリフト運転技能講習修了証

・機械加工技能士

・建設機械施工技士

・プラスチック成形技能士

■はたらくヨロコビが取り扱うマシンオペレーターの仕事

■給料相場

■主な仕事内容


マシンオペレーターとは?

工場ではさまざまな工作機械を使って加工を行いますが、機械の種類ごとに対応するオペレーターがいます。代表的なものとしては、
〇マシニングセンタを操作する「マシニングセンタオペレーター」
〇NC旋盤機械を操作する「NC旋盤機械オペレーター」
〇ラッピング加工機を操作する「ラッピング加工機械オペレーター」
〇建材切断機を操作する「建材切断機械オペレーター」
〇プレス加工機を操作するオペレーター「プレス加工機械オペレーター」
があります。

一般的に、これら全ての作業者はマシンオペレーターと呼ばれます。
マシンオペレーターと混同されやすい言葉に「製造オペレーター」があります。2つの違いは、対応する業務の幅広さにあります。製造オペレーターはさまざまな種類の機械を扱い、操作や監視、製品の品質管理などを担当します。一方でマシンオペレーターは、マシニングセンタのような工作機械を扱い、プログラミングや操作をメインに対応します。企業や工場、業界によってこの区分けが違う場合があるため、呼び方ではなく業務内容に注目するようにしましょう。
この記事では、マシニングセンタを操作する作業者としてのマシンオペレーターについて解説します。

マシニングセンタとは?

マシニングセンタは、プログラムに沿って素材を自動加工する機械です。マシニングセンタの中には多数の工具がセットされていて、それらを組み合わせた複雑な加工を一台で行うことができます。また、コンピューター制御によって加工を行うため、1000分の1ミリメートルの精度で加工が可能です。製造業に特化した求人サイトはたらくヨロコビでは、マシンオペレーターの求人情報を豊富に扱っています。はたらくヨロコビの公式LINEを友だち登録すれば、最新の求人情報を自動で受けることができるため、マシンオペレーターの仕事に挑戦したい!という方は、この機会に是非登録してみてくださいね。

マシンオペレーターの主な作業内容

工場によっては、材料の運搬といったマシニングセンタの操作以外の仕事をマシンオペレーターが担当することもあります。
マシンオペレーターの主な仕事内容について見てみましょう。

材料の運搬

工場によっては、マシンオペレーターがマシニングセンタで加工する材料の運搬や準備を行います。重たい素材や大きな素材を運搬するさいには、フォークリフトを使うこともあります。

プログラムの入力

素材をセットしたら、設計図を確認し、マシニングセンタにプログラムを入力します。生産する部品や製品が変わるときには、新しいプログラムを入力する必要があります。そのため、加工する素材の種類、製造する部品や製品の個数や名称を確かめながら、慎重にプログラムを入力する必要があります。もしマシニングセンタの動作中に問題が発生したら、一度作業を中止し、プログラムを修正します。

材料の加工

マシニングセンタが素材を加工しているあいだ、加工がプログラミング通りに行われているかどうかチェックします。また、不良品がないかどうかもしっかり確認します。一般的には、加工のスピードが速ければ速いほど、不良品が発生する可能性も高くなります。かといって、必要以上にゆっくり加工すると、加工効率が悪くなってしまいます。マシニングセンタの動作の様子や不良品の数に応じて、適切な加工スピード調整が重要です。

機械のメンテナンス

マシニングセンタのメンテナンスもマシンオペレーターの仕事です。マシニングセンタに傷や破損がないかどうか、動作中に異音がないかなどを確認し、加工によって発生した粉塵を掃除します。また必要に応じてオイルを注入します。

どんな人がマシンオペレーターの仕事に向いているの?

専門職だと思われがちなマシンオペレーターですが、実は経験や学歴、資格を問わず誰でもなることができる職業です。
しかし、人によってマシンオペレーターに向いている場合とそうでない場合があります。では、どんな人がマシンオペレーターには向いているのでしょうか。

ものづくりが好きな人

ものづくりが好きかどうかは、マシンオペレーターにとって重要な素質の一つです。例えば、自分で考えたプログラムにそって機械を動かし、設計図通りの部品や製品を作る喜びは、ものづくりが好きな人ならより強く感じるはずです。
また、同じ部品・製品を作るにしても、ものづくりが好きな人であれば、機械の調整やプログラムの設定を変え、何度も試行錯誤しながら、より丁寧に仕事に取り組めるでしょう。

機械の扱いが得意な人

自転車やバイクいじりが趣味で、工具や機械に触り慣れているという人であれば、マシニングセンタの操作を比較的早く覚えることができるでしょう。また、加工中にマシニングセンタがエラーを起こしたときも、冷静に対応できるはずです。反対に、機械に苦手意識があるという人は、業務で機械を取り扱うマシンオペレーターになると大変かもしれません。

ルーティンワークが得意な人

マシンオペレーターは、プログラムを入力し、マシニングセンタで加工を行い、結果を確認し、制作する部品・製品が変われば、改めてプログラムを入力し……、という作業を繰り返し行います。
そのため、ルーティンワークでも集中力を切らさずに取り組むことができるという人はマシンオペレーターに向いています。

几帳面な人

マシンオペレーターは、設計図通りの部品や製品が作れるようにプログラムを正しく入力する必要があります。一か所でもプログラムを間違えると、マシニングセンタが作る部品や製品は全て不良品になってしまいます。また、ちょっとした操作ミスが大きな事故につながることもあります。
几帳面な人がマシンオペレーターには向いているといえます。

コミュニケーション力がある人

ミスを防ぐためにほかの作業員に積極的に声を掛けたり、声をかけられたら笑顔を返したり、他の作業者のミスをカバーするために臨機応変に対応したりと、製造業ではチームワークが重要です。また、昇進すれば、新人を教育する必要も出てきます。
そのため、ある程度のコミュニケーション力があることで、マシンオペレーターとして円滑に仕事を進められるようになります。

マシンオペレーターは女性も活躍できる仕事

機械の操作が主な仕事となるマシンオペレーターは、思いものを持ち上げたり運んだりといった作業が比較的少ないため、製造業の中では女性でも働きやすい仕事です。実際に、最近では女性のマシンオペレーターの数も増えています。
ただし、工場によっては、マシンオペレーターが重たい素材の運搬を担当することがあります。マシンオペレーターに応募するさいには、仕事内容についてよく確認するようにしましょう。

マシンオペレーターに役立つ資格はあるの?

マシンオペレーターになるために必要な資格はありません。ただし、取得すると就職や昇進に役立つ資格はあります。
なかでも、
〇「フォークリフト運転技能講習修了証」
〇「機械加工技能士」
〇「建設機械施工技士」
〇「プラスチック成形技能士」
の4つの資格は、マシンオペレーターになりたい方や現在マシンオペレーターとして働いている方であれば、ぜひ取得したい資格です。

フォークリフト運転技能講習修了証

フォークリフト運転技能講習修了証は、フォークリフトを運転するために必要な資格です。この資格を取得すると積載量1t以上のフォークリフトを運転できるようになります。一部の工場では、重たい素材や大きな素材の運搬にフォークリフトを使用します。そのためフォークリフトが運転できると、マシンオペレーターとして応募できる求人の幅が広がります。

機械加工技能士

機械加工技能士は国家資格「技能検定制度」の一つであり、マシニングセンタといった工作機械を使って金属部品を加工するための技術や知識を持っていることを証明できる資格です。3級から特級まで、4つレベルに分かれ、2級以上は受験資格として実務経験が必要です。旋盤加工法、フライス盤加工法、ブローチ盤加工法などの選択科目から一つ選び、筆記試験と実技試験の両方を受ける必要があります。
なお、機械加工技能士は、3級を除いて受験資格が定められており、それぞれ、
〇特級:1級合格後5年以上の実務経験
〇1級:7年以上の実務経験、または2級か3級合格後に定められた年数の実務経験
〇2級:2年以上の実務経験、または3級合格者
となっています。
機械加工技能士は、マシンオペレーターとしての技術を客観的に証明する資格です。まずは実務経験がなくても受験できる3級の取得を目標にするとアピールしやすいです。

プラスチック成形技能士

プラスチック成形技能士も国家資格「技能検定制度」の一つです。プラスチックの成形に関する技術や知識を証明できる資格で、機械加工技能士と同様に3級から特級までの4段階のレベルに分かれています。 プラスチック成形技能士を取得すると、仕事の幅が広がったり、転職するさいに応募できる仕事が増えたり、といったメリットがあります。

建設機械施工技士

建設機械施工技士は、ブルドーザーやダンプカー、ショベルカーといった建設業に関する資格です。国家資格の一つであり、1級と2級の2段階のレベルに分かれています。2級を取得すると主任技術者として、1級を取得すると主任技術者および監理技術者として建設現場で働くことができるようになります。
プラスチック成形技能士と同様、取得することで仕事の幅が広がったり、転職するさいに応募できる仕事が増えたりといったメリットがある資格です。

はたらくヨロコビが取り扱うマシンオペレーターの仕事

マシンオペレーターの仕事内容や給与相場は、工場の規模や生産している製品・部品の種類によってさまざまです。
ここでは製造業に特化した求人サイト「はたらくヨロコビ」に掲載されているマシンオペレーターの求人を例として取り上げながら、マシンオペレーターの給与相場と具体的な仕事内容について見ていきます。
マシンオペレーターに挑戦したい!という方は、是非参考にしてみてくださいね。

給料相場

はたらくヨロコビに掲載されているマシンオペレーターの給与相場は、平均で
・月収17万~39万
となっています。
食品工場、自動車工場、電子部品工場、化粧品工場など、さまざまな業界で活躍できるマシンオペレーターですが、地域別にいくつか例をあげると、
茨城県土浦市の建設機械工場の場合、
〇月収18万~32万以上(年間休日124日)
長野県上田市の射出成形機工場の場合、
〇月収29万~31万(年間休日120日以上)
栃木県栃木市の自動車部品工場の場合、
〇月収27万~29万(年間休日121日以上)
となっています。

主な仕事内容

既に触れたように、マシンオペレーターの具体的な仕事内容は工場によってさまざまです。
しかし、マシニングセンタを使って素材を加工する、ということはどの工場でも変わりません。先ほどピックアップした例をもう一度取り上げれば、
茨城県土浦市の建設機械工場の場合、
〇マシニングセンタによる建設機械部品などの加工作業
長野県上田市の射出成形機工場の場合、
〇横型・竪型マシニングセンタを使い射出成形機の部品加工
栃木県栃木市の自動車関連部品工場の場合、
〇マシニングセンタによるドライブシャフトや等速ジョイントの部品の加工作業
が主な作業内容となります。

ちなみに、今回ご紹介した工場は未経験okのため、初心者でも安心して働くことができます。従業員の男女比も半々となっており、女性も活躍しやすい様子が伺えます。そのほか、社員食堂や寮を完備している求人があるなど、マシンオペレーターの求人は福利厚生が充実している傾向があります。

製造業に特化した求人サイト「はたらくヨロコビ」では、マシンオペレーターの求人を多く取り扱っています。未経験者・初心者・女性歓迎の求人も多く、マシンオペレーターにチャレンジしてみたいという方は、最新の求人情報をリアルタイムで受け取ることができる「はたらくヨロコビ」の公式LINEを登録してみてください。