工場あるあるマンガ 第3話「工場の冬は……」

工場で働くことについて、「冬はとても寒い」というイメージを持っている人は多いようです。マンガでは、寒さ対策に厚着したことがあだとなっていましたが、実際はどうなのでしょうか。
一般的に冬は寒いものですが、工場の場合はそうとも言い切れないようです。動かすときに内部で発熱し、周辺が暑くなることがあります。工場では大型の機械を扱うことが多いため、冬であってもそういった場所に配置されれば、寒さ対策は不要かもしれません。

広い工場は間仕切りが少なく、空間の有効利用のために天井が高く設計されているケースが多いです。そうなると、空間全体を温めるのは難しいでしょう。
また、製品や材料を運ぶために搬出入口が開け放たれていたり、ひっきりなしに開け閉めしたりすることも、空調であたたまった空気が逃げてしまう原因になります。そういった点から、工場は「冬はとても寒い」というイメージにつながったのではないでしょうか。
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工場の温度は扱う製品で決まる?

製品によっては、製造環境の温度が決まっている場合があります。食品や医薬品などの工場の場合、温度や湿度によっては質が変わってしまうことがありますから、一般的に温度や湿度が低めに設定されていることが多いです。従業員が寒いと感じても、勝手に温度設定を変更することはできません。
自動車製造など大きな部品を扱う工場の場合は、工場の規模も大きく空気があたたまりにくくなります。製品や部品が大きいだけに搬出入口も大きく、冷たい外気が入り込みやすいため、寒く感じやすくなるでしょう。

一方、金属やゴムなどを扱う工場の場合は、高温に熱した素材を扱うため、冬でもかなりの暑さになる場合があります。加えて、事故防止のために長そでの作業着や帽子などの着用が義務づけられていることが多く、より暑さを感じるかもしれません。
しかし、電子・電気部品など精密部品を扱う場合は、不純物が付着しないように作業はクリーンルームで行われることがあります。クリーンルームは一年を通して一定の温度・湿度に保たれているため、冬でも寒さを感じることは少なくなります。このように、工場で扱う製品によっても、温度に違いがあることを押さえておきましょう。

冬に工場で働くときの体温調整のコツ

工場の冬は寒いイメージを持っている人もいますが、配置される場所や扱う製品によっても体感温度は変わってきます。
「工場だから寒いはず!」と思い込まず、働くときは事前に調べておき、対策するのがおすすめです。インナーや温感グッズ・冷感グッズを活用するなどして、快適に働きましょう!