工場あるあるマンガ 第12話「工場の騒音は…」

扱っている製品や作業の内容にもよりますが、工場で作業していると、機械の稼働や材料の加工などで大きな音にさらされる場合があります。工場によっては、耳栓の着用が義務づけられていることも。
今回は、工場における騒音について解説します。
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大きな音はストレスになる

人の耳は、だいたい50~60dB(デシベル)を超える音に対し、「うるさい」と感じるようです。50~60dB程度の音とは、家庭用エアコンの室外機の音や、普段の会話の音量程度。それに対し、工場ではさまざまな機械が稼働しており、聞こえる音は90~110dBとされています。
工場なら必ず大きな音が出るわけではありませんし、音の感じ方は人によって違いますが、一日中そのような騒音の中にいたら、ストレスが溜まってしまいますよね。騒音を我慢していると、耳鳴りや難聴のリスクがあるばかりか、イライラしたり集中できなかったり、寝つきが悪くなったりといった症状が出ることもあります。

工場では耳栓が役立つ!

あまりに大きな音を聞き続けていると、騒音障害を起こす可能性があるため、工場は何らかの対策をとらなければなりません。そのため、特に大きな音が出る金属加工の工場などでは耳栓が配られ、作業中の着用が義務となっていることもあります。
しかし、金属加工ほどでなくても、工場内の音が気になるという人もいるでしょう。そういった場合は、自分で耳栓を用意することで対策できそうです。

耳栓にはさまざまな種類がありますが、注目してほしいのは、パッケージや説明書に書かれた「NRR」または「SNR」の数字です。どちらも数字が大きいほど遮音性が大きいということになり、NRRの数字に5を足すとSNRの数字になります。例えば、90dBの騒音を防ぎたいとき、NRRが30、またはSNRが35の耳栓を使えば、聞こえる音は60dB程度に抑えられるでしょう。

工場で耳栓をするときの注意点

工場の音が耳栓で防げるといっても、つけるときには注意点があります。耳栓をつけることで、指示や伝達が聞き取れなかったり、危険に気づけなかったりするようでは問題です。耳栓が義務化されている工場以外では、上司やリーダーなどに耳栓を使用してもいいか、確認してからが安心でしょう。

また、耳栓を長時間使っていると、耳の中が蒸れて炎症を起こす可能性もあります。1時間つけたら5分外すなど、連続でつけないようにしてください。使い捨てではない耳栓の場合は、定期的に掃除することも重要です。
なお、耳栓をつけていることで、自分の声が聞こえにくくなることもあります。注意していないと、気づいたら大声で歌っていて周りに笑われた、といったこともあるかも?

耳栓で工場作業のストレスを軽減!

扱う製品や作業によるといっても、工場では大きな音にさらされることがよくあります。耳栓の使用が義務づけられている場合はそれに従い、そうでない場合は確認の上、耳栓を使ってみてもいいでしょう。
工場は、長時間勤務することになる職場ですから、快適に過ごせるように工夫してみてくださいね。