ガス溶接をするなら必須！ガス溶接技能講習とは？

金属をつなぐ溶接作業は、どんなところで役に立つでしょう？
溶接作業は金属製造業だけでなく、実は幅広い分野で必要とされている技術なんです。建設・土木業、自動車・機械修理業、板金・塗装業など、金属溶接はさまざまな現場で広く使われています。
ここでは溶接の基礎となる「ガス溶接技能講習」について解説します。

「ガス溶接技能者講習」の修了は、工場や現場で溶接作業を行うために必要です。
金属溶接といっても、アーク溶接やティグ溶接など、さまざまな方法があるんです。ガス溶接はその名の通りガスを使用して行う溶接方法で、溶接の基本と言えます。
「ガス溶接技能者講習」を修了できれば、作業現場でガスを使った溶接ができるようになります。

ガス溶接技能講習を受けるには満18歳以上であればOKです。事前に必要な資格もありません。
ガス溶接技能講習を修了するのは、溶接工として働くためのファーストステップになります。腕の良い溶接の職人になるには、ここからスタートしてレベルアップしていきます。
これから建設・土木業、自動車・機械修理業、板金・塗装業など、溶接が必要とされる工場や作業現場への就職を考えている方におすすめできる資格です。

ガス溶接技能講習を修了すると、工場や現場でのガス溶接ができるようになります。ガス溶接では、金属同士をつなぐ作業も行いますが、金属を溶かして切断する溶断とよばれる作業もあります。ガス溶接技能講習では、このような技術についても学ぶため、ガス溶接を軸としたさまざまな業務ができるようになります。
ガス溶接技能講習を受け、溶接工として経験を積めば、さらに専門性の高い資格にも挑戦できるようになります。

ガス溶接技能講習は学科講習と実技講習の2つがあります。この2つの講習を受講、修了すれば資格を取ることができます。ガス溶接技能講習は学科1日（8時間）と実技1日（5時間）の合計2日で受講します。「設備の構造・取り扱いの知識」が4時間。「可燃性ガスおよび酸素に関する知識」が3時間。「関係法令」が1時間。そのような講義内容を通して、ガス溶接に関する基本的な知識を学びます。
その後、1時間の試験が行われます。
比較的簡単に修了できるので、工場や作業現場への就職を考えている方は受講しておいて損はありません。
講義中には講師の方が、試験に出るポイントを教えてくれます。きちんと講義を聞いて試験を受ければ大丈夫。試験だからと緊張せず、リラックスしてのぞみましょう。

実技講習では実際に溶接をします。
最初に設備の取り扱いに関する講習を行い、溶接、溶融、溶断などの作業に関わる基本的な知識も習得します。その後、実際の溶接に挑戦していきます。高温の炎を扱うので最初は少し怖く感じるかもしれません。それまでに学んだことをしっかり守り、安全に配慮しながら作業してください。
実技講習は、学科講習と違って試験はありません。「これからのための練習」と思って集中してのぞんでくださいね。

ガス溶接技能講習は、きちんと講義を受講さえすれば基本的には修了できます。
学科講習では試験がありますが、難しい問題は出ないので安心してください。講義をしっかりと聞いて、講師の方が教えてくれたポイントを復習すればOKです。

ガス溶接技能講習を受けるために必要な事前資格はありません。満18歳以上であれば講習を受けることができます。
ガス溶接技能講習は各都道府県が定める規定機関で受けることができます。職業能力開発校などの職業訓練施設の他、社会人向けとしてメーカーの教習所でも実施しています。お住まいの地域に合わせて「○○県　ガス溶接技能講習」と検索してみてください。
申し込みはFAXやインターネットで行えます。受講できる日程を確認して申し込みましょう。
受講にかかる料金はテキスト代を含めて15,000円くらいですが、どこで講習を受けるかで変わります。受講できる場所がいくつかある場合、受講料も比較してみてくださいね。

ガス溶接技能者に「級」はありませんが、上級資格として「ガス溶接作業主任者」というものがあります。
また「ガス溶接技能講習」「アーク溶接特別教育」の2つを修了して実務経験を積めば、さらに専門性が高い資格に挑戦できます。ガス溶接技能者を足掛かりに、さまざまな技能や資格への道が開けていくでしょう。
詳しくは「ガス溶接の資格ってあるの？ 実は工場から建設現場まで活躍できる資格なんです。」にまとめてあります。

いかがでしょたでしょうか。
ガス溶接技能講習は溶接工になるための入り口です。
溶接業界にあるたくさんの資格。それを取得してくことで、溶接の職人としてレベルアップできます。腕の良い職人を目指して、まずはガス溶接技能講習の修了を目指してみるのはどうでしょうか？