トヨタの生産方式に関して

「設備投資社長決裁の考え方」 第30回

青木幹晴

 現状
6人が手作業をしている。
 改善案
この機械を導入することで4人が削減できて、2人の作業でできるようになる。
この設備投資金額は、削減できる4人の労務費の5年分に相当する。
従って6年後から4人分の労務費が削減できる。
設備投資を社長にお願いする場合は、投資回収が何年かを明示する必要がある。こうしなければ社長も判断することができない。
「叩くのは禁止」
手で叩いたり、テコで押し込んだりしている事例です。
これによる不具合点は次の通りである。
  1. 品質上は規定の圧力が要求されるが、人力ではそれが測定できないし、人により圧がバラバラとなってしまう。
  2. ハンマー等で叩いているが、このようなことをしていると製品に傷がついたり、壊れたりしてしまう。
  3. 長時間、叩くような作業をしていたら疲れてしまう。
このようなことは厳禁しなければならない。
改善前の状態と改善後の状況が分かる資料
中国のある中小企業では、中国人が内製で作っている。このようなことは改善には非常に有用である。