今回は、元トヨタ自動車工業(現:トヨタ自動車株式会社)で勤務されていた青木幹晴さんにトヨタ生産方式について語って頂きました。
トヨタ生産方式の「石垣」ともいえる「生産管理・原価管理・要因調整」、さらに「天守閣」としての「トヨタ生産方式現場改善」までも実践されたトヨタ生産方式のプロフェッショナルです。
【第35回】
TPSルーム
2021-2-17
トヨタ自動車の改善体制は、本社に生産調査部があり、ここがトヨタ自動車並びにトヨタグループ全体を統括している。そして各工場にも、...
【第34回】
機械加工工程での進化イメージ
2020-12-25
1.機械加工工程でのあるべき姿 ・各機械のMCT(マシン・サイクル・タイム)は2分である。ワークを受取ったら2分加工し ...
【第33回】
手動塗布の廃止
2020-11-20
【改善前】•作業者が手動により自己の感覚で塗布していたため、次のような問題点が発生していた...
【第32回】
中国ポカヨケ事例
2020-10-20
1.組付け必要部品を事前準備するポカヨケ 【改善前】作業者が直接、部品箱から必要数の部品を取り出して組み付けていた。組付け忘れが多く発生していた。...
【第31回】
叩くのは禁止
2020-9-17
こちらは手で叩いたり、テコで押し込んだりしている事例です。これによる不具合点は次の通りである。...
【第30回】
設備投資社長決裁の考え方
2020-8-28
現状:6人が手作業をしている。改善案:この機械を導入することで4人が削減できて、2人の作業でできるようになる...
【第29回】
ロット生産の惨状
2020-7-15
ここではロット生産を行っている写真を掲載する。作業をしていて、休憩に入りここから離れて、また戻って来て仕事を再開するとする。その際...
【第28回】
工程の進化2
2020-6-19
次に手作業から自動化へ進化させる。しかし手作業が機械に置き換わっただけで、仕掛りワークの搬送、ワークのセット・機械の起動、異常の発見等は...
【第27回】
工程の進化
2020-5-15
クライアントを訪問すると、ロット生産をしているところが非常に多い。このロット生産をしている限り、品質改善、原価改善等のすべての...
【第26回】
SPHベースの生産性評価
2020-4-15
汎用プレス機などは1台我でいろいろな製品を加工する。また同じ製品でも1回で生産する個数もまちまちだ。ゆえに生産性評価が非常に難しく...
【第25回】
塗装工程~鍛造工程への工程内かんばん
2020-3-17
エンジン部品を例にとってみると、その工程は「車両組立←エンジン組付←機械加工←塗装←鍛造」というように連なっている。今回は塗装工程から鍛造工程へと...
【第24回】
内製かんばん
2020-2-17
トヨタ組立ラインが完璧な平準化仕掛けをしているので、トヨタ生産ピラミッドのすべての工程において、かんばんを回転させることができる。換言すると...
【第23回】
一般会社での平準化事例
2020-1-16
トヨタは、1ヶ月間は全ての車種の日当り生産台数を固定するとともに、組立ラインへの投入順序も1つの種類の間隔を一定にする。例えば...
【第22回】
あんどんの進化過程
2019-12-13
トヨタの機械加工ラインでは工程順に機械が並べられている。この事例では、すべて機械がMCT(マシン・サイクル・タイム)72秒加工して...
【第21回】
中国・韓国は徹底的な見える化推進
2019-11-13
図1~図4はトヨタの一人セル生産ラインでの標準作業票だ。クライアントには、このトヨタの標準作業票が最終目標であると教育している。しかし...
【第20回】
日本造船改善の歴史
2019-10-08
当初、造船における船殻の組立は、巨大なドッグで最初から最後まで行われていた。ドッグは巨大なるがゆえに屋根などなく...
【第19回】
設備管理
2019-9-17
クライアントのいろいろな工場を見るにつけ、機械故障に関する認識が極めて低く、甘いことを強く感じさせられる。それらの工場は全て...
【第18回】
能率管理
2019-8-22
ロット生産はすべての機械が定員制になっているため、増産になっても、減産になっても要員は一定である。したがって増産になれば...
【第17回】
シングル段取りの前後比較
2019-7-17
60年前には、すでに組立ラインでは平準化仕掛けが始まっていたため、組立ラインでは毎日すべての車種が生産された。そうなると...
【第16回】
トヨタ品質への道程
2019-6-17
1個流し化<実施内容>初工程から最終工程まで一貫1個流しラインとする(段取り替えのある工程はシングル段取り化し、極力小ロットを目指す)。...
【第15回】
機械加工工程での同期化
2019-5-16
例えば、完成エンジンが1分に1台ラインオフするとすると、エンジン組付ラインで作業する各作業者の作業を1分で完結させるように...
【第14回】
5S
2019-4-10
最初に1S整理から取り掛かるわけだが、これが「要らない物を捨てろ」と言っている。このように単純明快且つ具体的に言ってもらえれば...
【第13回】
ガソリンエンジン・トランスミッションの優位は変わらない
2019-3-14
中国で、純粋中国企業のエンジン工場を見学しました。外注品倉庫には、膨大な外注品の在庫を持っていました。また工場内には…
【第12回】
品質管理の中国での具体的事例
2019-2-25
ある日系中国企業にTPSを導入し、まず最初に組立工程の改善から着手した。① 組立ラインをロット生産(細かい工程ごとに多くの部品を大量ロット造り…
【第11回】
平準化⇒定期便⇒通い箱
2019-1-15
トヨタ生産方式においては、“運搬はムダ”と明確に規定している。このような指示を受ければ改善マンの着想の第一は、「なんとかしてムダな運搬をなくせないか」と...
【第10回】
原価の魔術
2018-12-10
ある会社は数年前、新工場を建設した。しかしそれからすぐに経済状態が悪化して生産量が減ってしまい、旧工場も新工場も生産能力が余ってしまうことに…
【第9回】
異常発見の迅速化
2018-11-07
ロット生産だと工程内に大量の仕掛品が存在する。もしこれを自働化ラインにするとしたら、それらの仕掛品の処理も考えなければならないため...
【第8回】
1個流しライン化の海外での事例
2018-10-10
【第7回】
継続して改善推進できる現場組織
2018-09-10
物造りメーカーというのは、生産設備をどれだけ自前で設計・製造できるかが勝負になる。一般の機械メーカーから買い入れた機械をそのまま使っているとしたら...
【第6回】
トヨタの品質管理
2018-08-06
ロット生産をしていて、不良を発生させてしまった場合、大量発生させてしまうことが多くあります。そしてそれは最終工程まで流れていってしまい、最終品質チェックで...
【第5回】
製造変動費予算管理とは
2018-07-09
工場では製品を製造するため、原材料・補助材料・エネルギー等が大量に使用されます。工場が増産になればそれらは多く使用され、逆に減産になれば少なくなります...
【第4回】
トヨタ生産方式における“管理”とは何か
2018-05-28
この管理者は、ある製品について客先から緊急に納入するように要請があって、あわてて現場へきました。そして作業員に「今仕掛けている○○製品はいつ...
【第3回】
ロット生産から1個流し生産へ
2018-04-18
ロット生産とは、1つの製品が複数集った集合体(ロット)を1工程ずつ生産していくことをいいます。この事例でいうと9個ロットが1工程、2工程...
【第2回】
平準化への課題
2018-04-09
物造りの工程は、粗材工程、機械加工工程、組立工程の3つに大きく分類できます。それらの工程の内で、粗材工程と機械加工工程では多くの機械を使って、多種多様の...
【第1回】
自『動』化から自『働』化へ
人類の一番最初のものづくりの方法は、一人が手作業ですべての工程を行って品物を完成させていました。しかし一人ですべての工程をやっていると習熟が進まない...