INTERVIEW 私×働く喜び

出演作品が
見た人の力になれば、
それが喜び。

俳優としてのスタートは、 強い覚悟がなかった。

ー徳永さんは、俳優として多くの作品に出演されていますが、この道に進もうと志したのはいつですか?

14歳のときに雑誌モデルのオーディションを知人のすすめで受けて、合格したことが、この道に進む最初のきっかけです。そういう意味では、社会人としてのスタートは14歳なので、だいぶ早いですね(笑)。
モデルを含め、芸能のお仕事に少し興味があって、記念受験みたいな気持ちで受けたら運良く受かった、という感じです。しばらくして、今の事務所に所属することになったのですが、この時もあまり考えずに直感で決めてしまったので、フタを開けたらびっくりしてしまって。かなり真面目にお芝居に取り組んでいる事務所で、何がなんだかわからないままに、芝居のオーディションを受けに行くようになりました。

ー強い決意があったわけではないんですね。

そうなんです。強い思いも覚悟もない状態だったので、最初はかなりつらかったですね。事務所のスタンスが、とにかく現場に行って学べ、だったので、あまりわかっていない状態でお芝居をしていました。そうなると、当然なのですが、周囲に求められていることができないんです。オーディションで取った役だけでなく、ぜひ私に、とオファーを受けた役もあったのですが、それでも期待に応えられない、平均点も叩き出せない。
強い覚悟もなく入ったにも関わらず、ありがたいことに重要な役をもらっていたこともあり、強い思いを持ってやっている方への負い目もありました。

ーそのつらい時期は、どのくらい続いたんですか?

ずっとくじけてました(笑)。一番悩んでいた時期に、自分とはまったくマインドが違う、ギャルの役が来たことがあったのですが、本当に大変でした。私にとってギャルは、積んでいるエンジンが違うイメージで、自分で必死にギアを入れてやってました。それまで真面目な子の役が多かったこともあって、持っている武器が何もなくて。
今なら、弾けて楽しくできますよ!今こそギャル役、やりたいですね(笑)。でも当時は、必死にアタマで考えることしかできなくて、自分を信じきれていませんでした。

イメージと現実のギャップを 認識したことが、転機に。

ーそこから、どうやって脱出したのでしょうか?

やり続けることしかできなかったです。俳優の仕事は、現場が変われば、人もやり方も毎回違うので、経験を重ねることで対応力をつけていくことしかできません。これも、今だから言えることで、当時はそんなことを考える余裕はありませんでした。

ー転機になった仕事や、考え方を変えるきっかけになった仕事はありますか?

映画のお仕事で、自分では役に入り込んで感情を爆発させているイメージで演じていたんですけど、実際の映像を見たら、まったく違っていたことがありました。自分の考えているものと、実際に出せているものにギャップがあることがわかり、これはやり方を変えないと今後は厳しいなと考えるようになりました。自分の悪いところがわかって、このギャップを埋めなければ、と認識できたことが転機になったと思います。

そんな時に、朝ドラの仕事で濱田岳さんと共演する機会があり、私が「こうしなければいけない」と考えていたものを、濱田さんに全部剥がしていただきましたね。私とはまったく違う芝居のやり方をする方で、アタマで考えるよりも、目の前で起きていることが大事だと気づかせてくれたんです。目の前のライブ感を楽しむことができるようになるうちに、いつの間にか身軽になりました。だから、濱田さんにはとても感謝しています。濱田さんはなんとも思ってないと思いますが(笑)。
10代、20代の頃は、役に入り込むこと、憑依することが俳優だと思っていて、そうしないと役に失礼だとも考えていたんですね。たくさん準備をすることは大切ですが、一歩間違うとがんじがらめになってしまう、ということに、年齢を重ねてから気づきました。以前は役にのめり込んで、役が落ち込んでいたら自分も落ち込んでいたし、服も役と同じようなものを着ていたりしたのですが、今は引きずることはまったくないですね。

30歳を前に飲食の仕事をして、 改めて自分を見つめ直す。

ー徳永さんは10代から俳優を続けられてますが、他の職業に就こうと思ったことはありますか?

実は30歳を前に、これからの人生を考えた時に、自分を見つめ直す時間が必要だと思い、俳優の仕事を減らして飲食の仕事をしていました。もともと料理に携わる仕事をしたくて、専門学校に行って、海外で修行をして、日本で仕事をする、というビジョンも持っていたんです。店員は私だけの小さなお店で、ひとりで仕込みをしたり、接客をしたりしていました。

Eri Tokunaga × Hataraku Yorokobi =

ーなぜやはり俳優の道に?

飲食の仕事をしたのは、10代から俳優をやってきて、俳優以外に自分の価値があるのか?もしあるとしたら、その価値を探したい、との思いもありました。やってみて、私が料理を作って提供することや接客することで、喜んでもらえることがわかりました。
私は根本的に誰かの役に立ちたい、という思いが強いのですが、どの仕事をしても役に立てることがわかり、どこにいても自分らしく生きられると認識しました。そして、好きなことと向いていることは違っていて、私の場合は向いていることをやる方が合っている、とも思いました。それならば、今は求めてもらっている俳優の仕事をしようと、改めて決めました。

誰かの役に立つことが、自分の生きる意味。 自分の生きる意味。

ーさまざまな人を演じていますが、今まで自分に近いと思った役は?

濱田岳さんと共演した朝ドラの女中の役は、ヒロインを支える役どころだったのですが、何の違和感もなく演じることができて、やりがいを感じました。私は性格的にも前に出るタイプではなく、若い頃から親友ポジションの役が多くて、それは私生活でも同じですごくしっくりきます(笑)。
あくまで私の場合なのですが、私はこだわりや強い意志があるタイプではなく、誰かの役に立つことに自分が生きる意味を見出しています。何を求められているかを感じて、自分がやるべきことを探し、それがやりたいことにそのままつながるタイプなんです。だからこそ、自分がやりたいことを貫ける人はすごいと思います。私はできないので、求められていることを精いっぱい返せたら合格、と思うようにしています(笑)。

ー仕事をしているうえで大切にしていることは?

お芝居は総合芸術で、自分ひとりで作っているわけではありません。いろいろな職種の人が関わってひとつの作品が作り上げられていて、私は“俳優部”という部署に所属しているひとりです。だからこそ、それぞれの部署に所属しているプロフェッショナルな方々への尊敬を忘れないこと。それは10代の頃に周囲の大人に叩き込まれたことなのですが、今でも大切にしています。

出演作品が
見た人の力になれば、
それが喜び。

出演作品が 見た人の力になれば、 それが喜び。

ー徳永さんにとって、働く喜びとは?

現場でモノを作る作業が好きなので、スタッフ全員でひとつの作品を作り上げることに喜びを感じます。
また、先ほどもお話しましたが、私は誰かの役に立ちたいと強く思っています。出演した作品が見た人の癒しになったり、人生の力になったりしたら、ありがたいなと思いますね。今はSNSで作品の反応をすぐに見られるので、「元気になりました」などの声をもらえることもあります。作品を見て喜んでもらえることが、私の喜びですね。ありがたいです!

ー最後に、転職を考えている人に向けて、メッセージをお願いします。

私は30代前半なのですが、ちょうど年齢的なこともあるのか、転職をしている人が周りに多いです。転職をすることは、本当にすごいこと、素晴らしいことだと私は思います。
今の現状から自分を変えることは、とても勇気がいる決断で、それができたことに拍手したいです。もし、転職した結果、違ったとしても、それは新たな気付きになります。転職の決断をするまでにいろいろと考えたわけですから、後退はありません。一歩踏み出しています!

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徳永 えりとくなが えり

俳優

生年月日 1988.5.9
出身地 大阪府
血液型 O型
サイズ H156/S23.0
趣味・特技 ダンス/映画鑑賞/料理/うたうこと
スポーツ サッカー・水泳
好きな映画 「I am Sam」
好きな言葉 初心忘るべからず

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